「どんな育ち方をしたの?息子がかわいそう」義母からなじられ続けた私がした決断とは
お盆や年末年始など、長期休暇に夫の実家へ帰省する方は多いと思います。私も結婚してから義実家に帰省する機会ができたのですが……。
結婚1年目からずっとひとりぼっちで…
結婚後、最初に夫の実家に帰省したのはお正月でした。私たちが結婚して初めてのお正月だったので、遠方に住んでいる夫の親戚なども集まってきて、義実家はとてもにぎやか。私は初めて会う人ばかりで、始終とにかく緊張しっぱなしだった記憶があります。
しかし、大勢がワイワイと談笑する中で、新参者の私は完全アウェイ。というのも、私は義実家とは別の地方で生まれ育ち、義実家の地域とは縁もゆかりもない人間。義実家のある地域は方言が独特で、私は彼らの話す言葉をほとんど聞き取れなかったのです。おまけに夫の子どものころの話や義家族の昔の話など、家族内の話題ばかりで私はまったく会話に入れませんでした。
緊張の上に完全アウェイで、初めての帰省はただただ疲れ果てて終わりました。
義母に嫁の務めを説かれ…
「義家族とはまだ本当の家族になれていない気がする」と違和感を抱えたまま、結婚後初めての帰省を終えた私。その後も、お盆や年末年始などの長期休暇には義実家へ足を運びました。
しかし、帰省の回数が増えても相変わらず義実家での会話には、うまく入れません。独特の方言をうまく聞き取れず、知らない話題だらけでまったく話についていけない私を見て、このころから義母は、嫁としてうまく振る舞えない私を腹立たしく感じていたようです。
そんなある日、とうとう義母から「嫁としての意識がまるでできていないわね。どういう育ち方をしたらあなたみたいな嫁になるんだろうね。息子がかわいそうだよ」と言われてしまいました。義実家では孤立したままで、まだ家族として受け入れてもらえていない状況の中、義母にそんなふうになじられ、ものすごく悲しかったことを覚えています。
義母から悲しいひと言が!
しかし、悲しんでいても状況がよくなるわけではないので、次の帰省から私はとにかく目立たないことに徹しました。会話に入れないのならせめて嫁としていい姿は見せようと思い、台所で洗い物をしたり、玄関の掃除をしたり、自分たちの荷物の片づけをしたりと、とにかく働き続けることにしたのです。