産後の悪露(おろ)ってなに?いつまで続くの?要注意な悪露とは?
悪露に悪臭を伴う場合は、子宮内感染により炎症が起こっている可能性があります。悪臭だけでなく、悪露の性状も膿状になることがあり、発熱することもあります。子宮内感染が疑われる場合、血液検査や悪露の培養検査、抗菌薬の投与などがおこなわれます。
これらの悪露の変化に加え、下腹部痛、発熱などの症状がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
悪露が排出されている間の対処法
産後1週間程度は生理用ナプキンより大きめの「産褥パット」を使って対処します。産褥パットは生理用ナプキンより厚くて大きいため、しっかりと血液を吸収できるようになっています。悪露の量が少なくなってきたら生理ナプキンを使うといいでしょう。
出産直後は、助産師さんが悪露のチェックや産褥パットを交換しやすいように、股の部分がマジックテープで開閉できる「産褥ショーツ」を着用するのがおすすめです。
この産褥ショーツは会陰部の状態を確認する時にも下着を上げ下げする必要がないため便利です。
産院によって、排泄後に陰部を清浄綿で拭き、清潔にするよう指導されることもあります。入浴の際、湯船につかることは産後1カ月健診までは不可なので、シャワーで済ませるようにしましょう。
まとめ
悪露は、出産後に子宮が妊娠前の状態に戻る過程で子宮内から排出される血液混じりの分泌物をいい、子宮の回復とともに減っていきます。悪露が多い時期はまだ子宮の状態が完全に回復していない時期ですので、無理のない範囲で行動することが大切です。
監修者・著者:助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。