子育て情報『「授乳・離乳の支援ガイド」が12年ぶりに改訂! どこが変わった?』

「授乳・離乳の支援ガイド」が12年ぶりに改訂! どこが変わった?

との記載があり、妊娠期から母乳・育児用ミルク・混合に分かれて、授乳が確立・継続・離乳へ移行できるようにするための支援のポイントが記載されています。また、母乳で育つ赤ちゃんは生後6カ月の時点で鉄欠乏やビタミンD欠乏を起こしやすいということから、離乳食の開始時期や進み具合によって、鉄分やビタミンDを含む食品を積極的に摂ることの重要性も追加されました。

3)食物アレルギー予防に関する支援の充実
今回改訂された支援ガイドによると、食物アレルギーを持つ3歳児の割合は増加傾向にあり、アレルギーを持つ子どもは年齢が低いほど多いとしています。そのため、前回の支援ガイドでは、食物アレルギーに関して参考資料のみの提示でしたが、改訂された支援ガイドでは、食物アレルギーに関してきちんと項目が立てられ、具体的な内容が記載されています。

たとえば、アレルゲンとなりうる食品の適切な摂取時期に関しては、遅らせる必要はない(卵の摂取は生後5〜6カ月からOKになった)ことや食物アレルギーを持つ子どもに対しては医師の診断に基づいた支援が必要であり、自己判断はしないことなどが新たに追加されています。

4)妊娠期から授乳・離乳等に関する情報提供のあり方
「授乳・離乳の支援ガイド」が初めて作成されたころから今も変わらず子育てにまつわる悩みごとはさまざまあり、なかでも授乳や離乳食に関することが多くを占めています。しかし、今ではネットでさまざまな情報が簡単に得られる時代となりました。便利になった反面、情報が氾濫し、何が正しいのかわからず余計に不安になってしまったり、間違った情報を鵜呑みにしてしまうということもあります。
妊娠・出産・育児に関わる専門家が正しい情報をきちんと伝えることはもちろんですが、子育て中の方々に対する絶え間ない支援も欠かせません。

前回の支援ガイドでも授乳支援の推進に向けての支援体制について触れていましたが、あまり具体的ではない印象がありました。しかし、今回改訂された支援ガイドでは、授乳及び離乳に関わる支援体制について、時期・提供される情報・支援内容・母子保健事業・相談・支援機関などの概要が参考資料として入っており、一貫した支援提供が期待されます。 

「授乳・離乳の支援ガイド」の改訂に伴い、これまでの授乳や離乳食の進め方などの指導内容に変化が生じ、戸惑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.