家庭内にも危険が!赤ちゃんのやけどを防ぐ対策と応急処置の基本はコレ!
子どもの手の届かない場所に家電製品を置いていても、コードを引っかけてしまうこともあります。赤ちゃんがずりばいやハイハイをするようになると、電気ケトルなどのコードが引っかかり本体が倒れてきて中の熱湯を浴びてしまったりします。
アイロンも注意が必要です。熱いアイロンに触ってしまいやけどをした事例はたくさんあります。使用中はもちろんのこと使用後に冷ますためにしばらく置いておくときにも近づかないように気をつけましょう。冬場はホットカーペットや使い捨てカイロによるやけどもあります。大人にとっては心地良い温度でも皮膚が薄い赤ちゃんには温度が高すぎることがあるのです。熱いと感じてもうまく向きを変えたり移動できないこともあります。
低温でもやけどの範囲が広いと重症化してしまいことがあります。
コーヒーや紅茶などをテーブルクロスに置いておくとテーブルクロス引っ張ってコーヒーや紅茶が倒れてやけどをすることもあります。魚を焼くグリルコンロも手が届きやすいので注意します。このように家庭のさまざまなところに危険があります。こまめに大人が気をつけることで事故を防ぎましょう。
【参考】
政府広報オンライン「家の中の思わぬ危険。乳幼児のやけど事故にご注意を!」
やけどの応急処置
やけどをしたときは、まず自分を落ち着かせます。慌てるとさらに大きな事故となります。
応急処置の基本はずばり冷やすことです。手足のやけどには流水で冷やします。20分ほど冷やすことで痛みをやわらげ、症状の進行をおさえます。顔や頭など水をかけにくい場所は濡れタオル、保冷ジェルを使って冷やします。冷たさがなくなったら新しいものに替えます。氷を使う場合は直接患部に当てることは避け、氷をビニール袋に入れタオルでくるんで冷やします。服の上からやけどをした場合は服を脱がせる必要はありません。服が皮膚にはりついているのに無理に脱がせると皮膚を傷つけてしまうことがあるからです。
服は着たままで冷やしましょう。
症状が軽ければ自宅で冷やして経過観察するだけで良くなることもあります。すぐに外科や小児科、形成外科、皮膚科、総合病院等の医療機関を受診できないときは冷やした後にステロイド軟膏を使うと効果的です。しかし、手や足の指の場合は皮膚がくっついてしまうことがあるので医療機関を受診しましょう。