#15 「大阪イベント編」そらくん (9歳)ほまれちゃん (9歳)
エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子どもたちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す。コドモ連載の第15回。今回は特別編として大阪でのイベントの様子をお届けします!
第15回
そらくん (9歳)ほまれちゃん (9歳)
大阪を拠点とするローカル・カルチャー・マガジン「IN/SECTS」。彼らが半年に1度行なう「KITAKAGAYA FLEA」というイベントがあります。造船所の跡地の4階建ての空きビルを会場にカレーやフォー、かき氷などの屋台から古着、雑貨、占い、似顔絵、そして日本各地をはじめ台湾、韓国などアジア諸国の本屋さんが集う見本市、さらには料理教室からトークショー、ライブまで。2日間にわたる大規模なブック&マーケットイベントです。
今回の「こどもナウ!」は特別編。この「KITAKAGAYA FLEA」で大阪の小学生2人に公開インタビューをしました。
屋台の匂いが漂う会場の一角で30人ほどのお客さんを前に、初めての公開イベント、スタートです。
まほ:では、はじめにお名前お聞きしましょうか。そちらの男の子から。
そら:そら。
まほ:何歳?
そら:9歳。
まほ:小3かな?あれ?小2?
そら:4。
まほ:あー、9歳は小4か。失礼しました。
次は隣の女の子。お願いします。
ほまれ:ほまれ、9歳です。小4です。
まほ:同い年だね。
ほまれ:(うなずく)
まほ:そらくんはどこに住んでいるの?
そら:八尾市。
まほ:ほまれちゃんは?
ほまれ:中央区。
アシンメトリーな髪型に、メガネをかけたイマドキな雰囲気のそらくん。
お父さん、お母さんに2人の妹、じいじ、ばあばが応援団のように観客席の一番前に座っています。麦わら帽子、ボーダーのTシャツにロングスカートのおしゃれなほまれちゃん。実は、彼女は急遽来られなくなった子どもゲストの代役。マーケットにアパレル店を出店しているお母さんの手伝いで来ていたところをスタッフにスカウトされての出演です。ステージ近くでお店を出しているお母さん、接客をしながら我が子の様子を見守ります。
小学4年生の頭の中を探る!
まほ:ほまれちゃん、好きなものは?
ほまれ:TWICE。
まほ:おお!知ってるよ。トゥワイス。
この連載で初めて知ったんだけど。たしか……韓国と、台湾と、日本の子がいるんだよね。