学童の先生になるには。知っておきたい資格や仕事内容
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保育園や幼稚園、小学校の先生とは異なり、あまり知られていないのが
放課後児童支援員、いわゆる“学童の先生”。「放課後に子どもと遊んでくれる先生」というイメージは漠然とあるものの、「資格は必要なの?」「子どもがケンカしたらどう対応するの?」「どうやってコミュニケーションを取ればいいの?」など、保護者にとっては
謎がいっぱい。
4月から通い始める1年生のママはもちろん、すでに学童生活を送っている小学生の保護者も、この機会に知っておきましょう。
■学童の謎その1:学童で働くのに資格はいるの?
学童保育では
小学校教員免許、幼稚園教諭、保育士のいずれかの資格を持つことが求められています。とはいえ必須ではないため、自治体によっては、資格を持たない支援員も多く働いているのが現状です。
本当に子どもたちが安心して、楽しい放課後を過ごせるのか。学童保育の質が気になるところですが、2015年に専門職として
「放課後児童支援員」の資格が新設されたことは朗報といえるでしょう。
放課後児童支援員とは、保育士・社会福祉士・教員免許のいずれかの資格を持っている人や、高卒以上で2年以上児童福祉事業に従事した人などが、都道府県知事が行う研修を受けることで得られる資格のこと。
研修は16科目・合計24時間のみと短期間で、子どもを理解するための基礎知識や安全・安心への対応などを学ぶ内容となっています。
現在は、おおむね
40人の集団ごとに2名以上の放課後児童支援員を配置すること(うち1名は資格のない補助員でも可)が義務付けられており、資格取得を後押しする機運が高まっています。
支援員の採用基準は、学童施設によってさまざま。例えば、全国71カ所の学童クラブを運営する
日本保育サービスでは、二度の面接を実施しています。
「面接では、仕事に対する熱意に加えて、
コミュニケーションスキルや人柄なども重視しています。子どもはもちろん、保護者も安心できるような方を採用する方針です」(日本保育サービス・阿部農さん)
パワフルな子どもたちと外遊びをする機会が多いため、体力があることも必須条件といえるでしょう。