コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「ワンオペ育児です!」って言いにくい空気感、ないですか?【コソダテフルな毎日 第92話】
ワンオペ育児という言葉…今となっては、いちいち「ワンオペ育児とは」と説明しなくても伝わるほど、浸透してきたように思います。
このワンオペ育児という新単語は、今までどう表現していいのか分からなかった
“1人での子育ての辛さ”を表してくれる言葉として、子育て世代に急速に広まりました。そして、広まったとともにさまざまな反応も見れるようになりました。
「まさに私が求めていた表現だ!」と思う人もいれば、「あんまり好きな表現じゃない」と感じる人もいます。この「ワンオペ育児」というたった6文字に、様々な感情がぐるぐると渦巻いて語られるのですから、それだけ子育ては複雑な分野なんだと感じます。
そして、今、新たに感じているのは「ワンオペ認定」の
空気感です。
■ワンオペ育児って名乗っちゃダメ!?
どういうことかと言いますと、同じように夫が忙しく(または戦力にならず)1人で育児を頑張っている同士にも関わらず、「あなたはワンオペ育児とは言わない」と他人に判定されているような空気感のことです。
不思議というか、人間のごく当たり前の流れなのかもしれませんが、ワンオペ育児という言葉が世の中に生まれた時には、同じ境遇の人達にとってまさに言い得て妙な言葉だったはずなのに、少し時が経った今、
「あなたの場合はワンオペとは言わない」
「うちこそワンオペだ」
「あなたの言うワンオペと私のワンオペを一緒にしてほしくない」
という、どちらがよりワンオペにふさわしいかというの「ワンオペ認定」が繰り広げられるようになった気がしています。