連載記事:パパママの本音調査
子どもに勉強を教える? 「考える力」を育てたい親の内情【パパママの本音調査】 Vol.317
イラスト:けえこ
子どもの勉強については、さまざまな家庭の方針がありますよね。子どもの成長や習得、意欲の度合いに合わせて、その都度親が対応していかなければならないこともあるでしょう。
自宅での学習においては、「親が子どもに勉強を教える」か、「教えないほうがいいのか」、または「教えるならどの程度なのか」悩むパパママは多いのではないでしょうか。今回は、親が子どもに勉強を教えるべきか、考えてみたいと思います。
■子どもに勉強を教えているパパママは8割以上
子どもに勉強を教えているかたずねたアンケートでは、「質問されたら教えている」という回答が60.8%でもっとも多い結果になりました。「教えている」と答えた23.7%を加えると84.5%となり、8割以上の親は子どもに勉強を教えているようです。
Q. 子どもに勉強、教えてる?
質問されたら教えている 60.8%
教えている 23.7%
教えることができない 9.9%
親は教えないようにしている 2.9%
その他 2.8%
一方で、「教えることができない」、「親は教えないようにしている」という正反対の回答も1割以上寄せられていました。
■「自分で考える力」を身につけてほしい親たちの内情
イラスト:けえこ
もっとも多い6割以上が「質問されたら教えている」と回答したのは、なぜなのでしょうか。
「基本的にリビングで勉強しているので、聞かれたときだけ教えたり、いっしょに調べたりしています」(滋賀県 30代女性)
「わからないときだけ教えています。まずは自分で十分に考えることが必要だと思うので」(三重県 40代男性)
「勉強の中身を教えるというより、勉強の仕方を教えるようにしています。やり方や考え方が身に付けば、後々役立つと思います」(徳島県 40代男性)
寄せられたコメントでは、
「聞くまでは自分で考えてもらいたい」という意見が多く寄せられました。また、なかには「教科書を読んだりインターネットで調べたりして、聞かれたときに困らないように予習しておく」という熱心なパパママからの声もありました。
筆者の長男もまもなく小学生。たまに自宅で勉強をしているのですが、すきあらば「わからない、答え教えて」と言ってくるので、その都度「もうちょっと考えなさい」と諭しているのが現状です。もしかしたら、「質問されたら教えている」と答えた多くのパパママが、同じような経験をしているのかも。
そのうえで、子どもたちの考える力を伸ばしたいと思い、行動しているのかもしれませんね。