連載記事:パパママの本音調査
「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?【パパママの本音調査】 Vol.323
イラスト:koyome
「友だち親子」というと、どんなイメージを抱きますか? 親子がいっしょに買い物や遊びに出かけたり、下の名前で呼びあったりするなど、まるで友だち同士のようなこの関係。理想的だという声や、批判的にとらえる声など、さまざまな意見が聞かれます。
今回は「友だち親子」について、パパやママたちの考えをご紹介します。
■「賛成」が4割超え、しかし「反対」も3割を超えた
アンケートで、「友だち親子」についての考えを聞きました。「賛成」と答えた人が40.8%で4割を超え、もっとも多い結果となりました。ただ、「反対」も32.5%と3割を超えていることから、「友だち親子」についてはパパやママの中で正反対の考えが存在しているようです。
さらに「わからない」と答えた人も26.7%あり、親子のあり方について悩んでいる親も一定数以上いることがわかります。
Q.「友達親子」について、あなたはどう思う?
賛成 40.8%
反対 32.5%
わからない 26.7%
■「”友だち親子”は子ども目線の考え方が理解できる!」
イラスト:koyome
まずは「賛成」と答えた4割以上の親の意見をのぞいてみましょう。
「普段お互いに気を抜いているときは、友だち感覚でもいいと思います。その方が子ども目線の考え方も理解しやすいので」(神奈川県 40代女性)
「主人と娘たちはまさに“友だち親子”です。主人も『友だちだもんな』と、うれしそうに言っています。私以上に主人のほうが娘たちの情報は多いです」(福島県 30代女性)
「高校生の子どもは、暇なときにメールや電話してきたり一緒にカラオケに行ったり、仲良しです。なんでも気楽に相談してきてくれるし、私も楽しいし、良いことだらけだと感じています」(東京都 30代女性)
「友だちのように趣味や悩みを素直に話してくれる親子関係は良いと思います。 親も子どもからさまざまなことを教えてもらい楽しいです」(神奈川県 40代女性)
そのほかには、「
一人っ子だから親でも友だちでもありたい」という声もありました。さらに、「自分自身と母親も友だちのような関係なので、子どもともそんな関係を築き何でも相談してもらいたい」という意見は非常に多く見られました。
「友だち親子」に賛成する親たちのなかには、「子どもと
何でも相談できる関係を築きたい」と考える人たちが多いようですね。
2015年に政府がまとめた調査によると、「悩みや不安がある」と答えた中学1年生の男女のうち6割以上が、相談相手は
「母親」だと答えています。ともに「友だち」と答えた数を上回っていて、子どもたちにとって「母親」は相談相手として大きな役割を担っているようです。そんな子どもたちの気持ちを受け取るという形としても、「友だち親子」というスタイルは効果があるのかもしれません。