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連載 ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策

のどの痛みに要注意! 4~6歳の患者が最多「溶連菌感染症かも?」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第9回】

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のどの痛みに要注意! 4~6歳の患者が最多「溶連菌感染症かも?」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第9回】
のどが痛み、ひどい場合はお茶を飲み込むことすらつらくなる溶連菌感染症(通称:溶連菌)。

保育園や幼稚園などで「溶連菌がはやっている」という話やお便りをもらうこともあるかもしれません。

症状や治療法、予防法などをくわしく解説します。

■溶連菌感染症「4~6歳でかかる子がとくに多い!」



溶連菌感染症は、A群溶結性連鎖球菌が原因となる感染症。のどの痛みや発熱が主な症状です。

でも、名前を聞いたことはあっても、実際にわが子がかかったことがなければ、どんな感染症なのか、知らないママ・パパもいることでしょう。

小さな赤ちゃんがかかることは少なく、年中・年長児や小学校低学年でかかる子が多いようです。

実際に、東京都感染症情報センターの患者報告数によると、2019年第10週(3月4日~3月10日)では5歳が99人ともっとも多く、続いて6歳が96人、4歳が88人となっています。


一方で、大人でも免疫が落ちていると感染することがあるため、「子どもの感染症だから」と油断するのは危険といえます。

一年中かかるおそれのある感染症ですが、冬から春にかけてと、5月~7月ごろに流行することが多いようです。

■溶連菌感染症「例年より増加傾向」最新の患者報告数は?



現在の流行状況をみてみましょう。

国立感染症研究所によると、全国で指定された約3000カ所の医療機関(小児科定点)から受けた患者報告数は2019年第8週(2月18日~24日)で8457人、1医療機関あたりの平均報告数は2.67人でした。

これは過去5年間の同時期と比べても多くなっています。

都道府県別にみると、上位3県は石川県5.34人、鳥取県5.05人、岩手県4.95人でした。

3月に入って流行が少しずつ落ち着いてくるころですが、今年は例年よりも報告数が多く、まだまだ油断できない状況といえそうです。

■溶連菌感染症「どんな症状? 感染経路は?」


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溶連菌の特徴といえばのどの痛みですが、ほかにはどんな症状があるのでしょうか? 感染期間や感染経路などもみていきます。


【症状】
のどの痛み(いん頭痛)と発熱が主な症状です。のどや、のどの入り口を取り囲む部分(へんとう・いん頭へんとう)が赤くはれることがあります。

舌に赤いぶつぶつができる「いちご舌」になったり、全身に鮮やかな紅色の発疹が出たりする「猩紅熱(しょうこうねつ」を引き起こすことがあり、5~10歳に多くみられます。治療が不十分だと、リウマチ熱や腎炎などを併発したり、とびひ(伝染性膿痂疹)になることもあります。


【潜伏期間と感染期間】
潜伏期間は2~5日。抗菌薬を服用後、24時間以内に感染力はなくなります。

【感染経路】
せきやくしゃみのしぶきなどによる飛まつや、接触によって感染します。





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