2019年6月3日 10:00|ウーマンエキサイト

都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】

目次

・泣き声やベビーカー問題。親の本音は?
・子どもの声は騒音? 地域で変わるべき「今」
・「そんなステッカーもあったね」と昔話になるように
都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】
公共の場で泣いている赤ちゃんを優しく見守り、子育てしやすい社会を目指す「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」。

新たに2019年6月3日より世田谷区で「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動します。

都内自治体初となる今回の取り組み。背景にあったのは、近年の虐待事件をはじめ、さまざまな痛ましい事件を重く受け止めた世田谷区の、「育児で孤立しがちなママ・パパたちにもっと手を差し伸べたい」という強い願いでした。

そこでウーマンエキサイトは、保坂展人区長にプロジェクトを始めるにあたっての今のお気持ちや世田谷区の現状、目指す未来についてお話を伺いました。

今回は、ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバーで、世田谷区在住 4児のママでもあるasacoさんと夫の政治さんを迎え、子育て世代からのリアルな声を交えた対談インタビューをお届けします。

■泣き声やベビーカー問題。親の本音は?


都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】
保坂区長:出先で(飲食店などで)困ることはやはり多いですか?

asacoさん(以下、asaco):赤ちゃんと2人で外出したときに、バスや電車、お店などでギャン泣きされたときは周りの視線がとても気になって、毎度惨めな気持ちになります。泣き声以外にもスペースの問題でベビーカーがダメだったり…。

政治さん(以下、政治):わが家は子どもが4人いるので、わりと大きめな店じゃないとなかなか入りにくいんですよね。

保坂区長:ベビーカーで電車に乗って不便を感じたりは?

政治:混雑しているときはやはり躊躇(ちゅうちょ)しますね。人によって対応は違いますし、嫌な顔をする人はもちろんいます。逆に手伝ってくださる方もいますが、それぞれ皆さん感じ方が違うな…というのが思うところですね。

ウーマンエキサイトでも子育て中のママ・パパ(4,975人)を対象にアンケート調査(*)を実施したところ、「赤ちゃんとの外出に不安を感じたことはありますか?」の問いに「ある」と答えた割合は86.6%にも及びました。それほど多くのママ・パパたちが外出先などで周囲の視線が気になり、心理的負担を抱えてしまうのが現状なのです。

(*ウーマンエキサイト×まちcomi調べ)

■子どもの声は騒音? 地域で変わるべき「今」

保坂区長:世田谷区は、今まで比較的高齢者が多い地域で、10年前までは子育て世帯は減っていたんです。しかし、ここ10年ほどで(子育て世帯が)増えてきたことで、例えば保育園の建設に対して、「子どもの声がうるさい」からと反対の声が一部あったり…。

今まで久しく赤ちゃんの声などを聞いていなかった人たちがいて、実際に赤ちゃんの声が聞こえるようになって「いいね」と言う人もいれば、めくじらを立てるような人も一部いる。しかし、次の世代に還元しないといけないよねということで『子ども・子育て応援都市宣言』というものを4年前にやったんです。

都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】

「子どもは未来の宝、そして今の宝だよ」ということを打ち出していきたいと語る保坂区長


お店にしても、赤ちゃんが泣いても受け入れてくれるお店はあっても、見分けられない。だからこそ可視化して、さらにもうひとつ言うと、赤ちゃんに優しい街というのは評価がやっぱり高いわけです。

今までは「ちょっとうちは…」というお店であっても、例えばその商店街が赤ちゃんに優しいと言われて評価が上がれば、お客さんもたくさん来る…というように、店主さんの意識も変わってくるんじゃないかなと思っています。


都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】

世田谷版「泣いてもいいよ!」ステッカーは白と水色の2色展開。チラシに添付した状態で配布されます

都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】

「泣いてもいいよ!」の缶バッジとキーホルダー。民生・児童委員などに着用してもらうことで、地域での「泣いてもいいよ!」を広めていきます


asaco:私は地元が静岡県の浜松市なのですが、先日帰省した際、地元のお祭りである「浜松まつり」に参加して感じたのは、お祭りを通じて世代問わずたくさんの地域の方と交流が持てることの素晴らしさでした。

やっぱり東京にくると親戚もいないし、この地で築いたつながりしかないから、今まで交流のなかった、特に年配の方とはつながりを持ちづらいのかなと感じています。


都内自治体初!「世田谷版WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が始動【保坂区長×asacoファミリースペシャル対談】
保坂区長:そんな時はぜひ児童館をうまく使ってほしいなと思っています。児童館自体は、午前中は小さいお子さん向けの子育て講座などをやっている場合が多いですが、小学生や中学生も出入りしていて、児童館祭りという地域のお祭りを開催しているので、そこで知り合うというのもありだと思いますし。

ほかにも、区内に30カ所ほど『おでかけひろば』というものを設置しており、保育スタッフやお手伝いのスタッフもいて、お母さん、お父さんがお子さんを連れて一緒に過ごせるスペースを用意しています。

その土地に知り合いがほとんどいない人などでも、おでかけひろばで知り合いになって、イベントをやったり、参加していったり、口コミのネットワークができていったりするんです。

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