■休校中の親はどんな心持ちでいるべきか
それでは、休校中の家庭では、親はどのような心持ちでいればいいのでしょうか?
▼休校中の親の関わり方その1、子どもと一緒
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「同じ問題を娘と一緒に解き、交換して丸つけをする学習タイムを設けています。時間をはかったり、丸つけが終わってから『ここが難しかったねー』とか『こうやって考えるとわかりやすいよ~』などと話をしながら、間違えた所の復習をしています。仕事から帰宅してからの30分~1時間程ですが、こんな時だからこそ一緒に何かに取り組んだり、たくさん話をしたりできるんだと、前向きに考え乗り越えています」(千葉県 30代女性)
「私と主人が学習内容に関わることで、少しやる気になるのかなぁと感じています。どんなことを学んでいるのか見せてもらって、できているところをほめたり、わからない箇所を教えたり、アドバイスしたりしています」(茨城県 40代女性)
▼休校中の親の関わり方その2、子どもを見守る
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「わが家は普段から、試験前でも『勉強しなさい』と言わない教育スタイルです。起床時間と就寝時間だけは決めてますが、毎日の学習時間はとくに決めていません。学校再開後に困るのは本人なので、子どもの成長を見守りたいと思います」(千葉県 40代女性)
「『ここでがんばった人は、この先の人生でも自分で生き抜いて行ける力がつくね。くじけずにがんばれ~!』って応援しています」(神奈川県 50代女性)
「長い長い春休み。学校が始まったら確実に重圧がかかるので、今のうちに充電してもよかろうと静観している」(神奈川県 50代女性)
▼休校中の親の関わり方その3、楽しく取り組める工夫
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「なかなかやらないのでスタンプラリー形式にしてみました! 今のところがんばっています」(神奈川県 40代女性)
「ワンパターンじゃ飽きるので、学校のワークだったり、塾の課題だったり、日によってメニューを変えながら何とかやってます。子どもに毎朝『今日どうしたい?』って聞いて、意思を尊重しつつ、ご褒美のバリエーションも増やしたりして、無理なくできるように工夫しています」(神奈川県 40代女性)
普段どおりの生活が送れずに、ストレスがたまってきているパパやママも増えてきているでしょう。在宅勤務できずに子どもとの時間がなかなか取れないという人や、在宅で子どもをみながら仕事をしなければならないという人、仕事をしていないがゆえに逃げ場がなくて悩んでいる人。
その事情はそれぞれ異なるにせよ、いつもと違った生活を一生懸命送っているのは、どの家庭も同じだと思います。
休校が続くなか、少しでも子どもたちにより良い学習環境を整えてあげたいと考えているパパやママが、努力をしていることが、コメントから伝わってきました。
筆者自身も、先の見えない毎日の中、子どもがいる環境で思うように仕事が進められないストレスを感じることが多々あります。休校中の小学生と、自粛要請を受けて休園中の保育園児が二人いる状態ではなかなか仕事が進められず、この先、収入が減少してしまうのではないか、仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖感もたびたび襲ってきます。
そんなとき、子どもに目を向けてみると、なんだかいつもより生き生きとした表情が少なくなっていることに気づかされ、何よりもストレスを感じているのは、友だちと過ごす当たり前の日常が失われてしまった子ども自身なのではないかと考えさせられることも。親が少しでも心持ちを安定させて、子どもと一緒に時間を過ごしたり、楽しむことこそが、休校中の子どもの支えになるのではないかと考えさせられます。
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最後に、このようなコメントも寄せられていました。
「ニュースを一緒に観てこれから先の事について話し合ったり、ご飯の作り方や洗濯の仕方を教えています。近くに頼れる親戚もいないので、万が一私が感染して入院になっても、
子どもたちだけで生活できるように心掛けています。
世間では『勉強、勉強』って言われていますけど、今は
生き抜く力を養う時だと思います」(東京都 40代女性)
口に出しては言えないけれど、心の中で「もし親が感染したら…」と考えているパパママは多いことでしょう。「生き抜く力」は家事力だけではなく、困難なときに負けない心を養うことでもあると思います。子ども自身が困難に立ち向かえるようにするためにも、いまは家庭という基地でのびのび過ごせる環境を作ってあげることも必要な気もします。
今回の全世界を襲った感染症が一日も早く終息することを願いつつ、あらためて子どもの心と体の健康を保ちながら、学習の支援ができる方法や親の関わりについて考えてみてはいかがでしょうか。
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