2024年2月5日 21:03|ウーマンエキサイト

不登校の子どもの中にギフテッドがいる… 世にはびこる誤解とは【ギフテッドを知ると見えてくる、子育てのヒント Vol.3】


日本での現状のギフテッドの課題

不登校の子どもの中にギフテッドがいる… 世にはびこる誤解とは【ギフテッドを知ると見えてくる、子育てのヒント  Vol.3】

Q. 最近になってギフテッドへの認知が、徐々に広まってきているように感じます。

長年取材をしてきた楢戸さんがいま感じている『日本におけるギフテッドの問題点や改善点』について教えてください。

不登校の子どもの中にギフテッドがいる… 世にはびこる誤解とは【ギフテッドを知ると見えてくる、子育てのヒント  Vol.3】

A. ギフテッドと発達障害が混同されている点が気になります。

“ギフテッドの特性”と“発達障害の特性”はそれぞれ分けて考えた方が、その子が必要とする支援ニーズを整理しやすく、結果として必要な支援に辿り着きやすいと考えます。


ギフテッドという言葉が広がることで、発達障害に対する対応が遅れてしまうことを懸念しています。とりわけLD(学習障害)は、専門の配慮や介入が必要なので、見過ごさないで欲しいと思います。

また、ギフテッドという言葉を、日本では“稀にいる天才”といった意味だと誤解している人がいることも気がかりです。本連載でお伝えしたように「ギフテッド」とは、知能が高いだけでなく、“学校や日常生活で困ることがある”お子さんのこと。それぞれに適したサポートが必要なのです。

欧米の国の中には、公教育の中でギフテッドの教育保障をしている国もあります。私が取材した範囲では、ギフテッドの割合は約5~7%と見積もられていました。日本の35人学級で換算すると、1学級に1~2人はギフテッドがいる計算です。

日本も文部科学省が2023年から予算をつけ、ギフテッドの支援事業を開始しました。ギフテッドの教育が、公教育の枠組みの中で実施されることが大切です。(楢戸さん)


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