子育て情報『干ししいたけ×トマトでうまみ倍増!?子どもの味覚を育てるだしと素材の組み合わせ』

干ししいたけ×トマトでうまみ倍増!?子どもの味覚を育てるだしと素材の組み合わせ

昆布、かつお節、干ししいたけはそれぞれのうまみ成分に属し、これら別々のうまみ成分が組み合わさることで相乗効果が得られ、うまみが増すのです。
うまみ表

今回のレシピの“トマトジュースと干ししいたけ”は、グルタミン酸とグアニル酸の組み合わせ。そこにトマト以外の野菜のうまみ(グルタミン酸)も加わり、最後にチーズ(グルタミン酸)をかけることによって更においしくなったというわけなのです。

この他、豆乳と干ししいたけ(グルタミン酸×グアニル酸)のシチュー、かつお節とトマト(グルタミン酸×イノシン酸)の組み合わせでミネストローネ、ドライトマトときのこ(グルタミン酸×グアニル酸)の組み合わせで炊き込みご飯も◎。
「素材を加えるたびに味見をしてみると、うまみが変わってくるのがわかりますよ」と池田さん。うまみが感じられると味付けも薄味になり、減塩につながるのでとてもヘルシー。

幼少期こそ味覚を大切に

“味覚”とは本来人間に備わっている“本能”であり、子どもの頃はとても敏感です。だからこそ幼少期に育てておきたいと池田さんは言います。


10年前から板橋区の小学校で、子ども向けのだし講座を続けてきた池田さん、子どもたちがおいしそうにだしを飲む姿や喜ぶ姿に、池田さん本人だけでなく保護者も喜びを与えてもらっているのだとか。「子どもがだしを飲んで、こんなに喜ぶとは思わなかった」という声もあり、その姿を見るのがうれしくて参加されている保護者もいるそうです。

確かに子どもの味覚はとても繊細。わが家の味噌汁はいりこだしが定番なのですが、異なる素材でだしをとったときは「あれ?いつもと違うね」「これは何のだし?」と、子どもたちがすぐに反応してくるようになりました。味付けが濃くなってしまった時も、鋭いダメだしをしてきます(笑)。
子どもと一緒に食事ができるのもあと10年あるかないか、そう思うと今の時期にしかできないこと、親として伝えられることは伝えておきたいと思います。“おいしいだしの組み合わせ”、ぜひ一度試してみてください。これまでとは違うお子さんの反応、表情を見ることができるかもしれませんよ。


取材協力:鰹節とだし素材の専門店「かつをぶし 池田屋」http://shop-ikedaya.com/

<文・写真:フリーランス記者 林未香>
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