子育て情報『授乳室があるって幸せ?外での授乳はNG?世界の授乳事情は?』

授乳室があるって幸せ?外での授乳はNG?世界の授乳事情は?

また子連れで外出するときには、周囲の人に迷惑をかけないように頭の先からつま先まで神経をとがらせピリピリ、帰宅したときには疲れてヘトヘトでした。自分の国で育児をしているのに、どうしてこんなに肩身が狭いのか、どうしてこんなに疲れるんだろう…と何度も思いました。

とはいえ、外で授乳する人がいると、目のやり場に困るという気持ちもわからなくもありません。
「カフェであげているのは気にならないけど、電車内だとどうかなぁ…」(Sさん)、「父親になる前は、図々しいか配慮がないかと思っていましたが、今では人前でも授乳せざるを得ない事情がわかりますし、気にならなくなりました」(Tさん、2歳児のパパ)という意見もあったように、外での授乳は、授乳服や授乳ケープを着用して、違う立場の人への配慮も必要なようです。

「アメリカでは見知らぬ人も含め、日々たくさんの人たちに助けてもらっています。その恩恵を当たり前に思わず、もらったやさしさは必ず次の人たちに届けたいと思っています」とEさん。

社会は、“ありがとう”と“お互いさま”の繰り返し。子育ても同じで、そのときにあたたかな目で見守ってもらえたなら、必ず次の世代にそれをつなぐことができるはず。
授乳室のハード面の拡充と共に、他者を思いやる気持ちと受け入れる気持ちのある、寛容な社会になるといいな、と思った今回の取材でした。

<文:フリーランス記者林未香>

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