リピーターが多い「ザ・ヤングアメリカンズ」ハイテンションに子どもの自信と自発性を啓発
入場したとたんいきなり大音量のポップス、そしてステージで踊りまくるメンバーたちが目に飛び込んでくる。
ものすごいテンション!ここで一気に引き込まれる子も多いはず
リピーターで、メンバーや前回一緒だった友達との再会を喜び合う子、初対面の外国人にとまどいもじもじしちゃう子。メンバーたちも少しずつ日本語を覚え、子どもたちに寄り添おうとするので、英語ができなくても問題なさそう
“うまくできる子”でなくても主役のチャンス
舞台でYAメンバーによるパフォーマンスを見たのち、実際にそれをやってみます。下級生、上級生、中高生と3つのグループに分けて練習をするのですが、2日後の最終日にはひとつの舞台として完成させるので、すぐにレッスンが始まります。リピーターの子たちはすでに上手。おそらくダンススクールや劇団などに所属しているであろう子たちも多く、前面に出てはりきって見事なダンスを披露しています。こうなると初参加の子が怖気づいてしまうのでは、と親としては少し心配になりますが、逆にそういう姿を見て「自分も」という気持ちになるようメンバーたちがサポートしていくのが、このYAの大きな特長。パフォーマンスの中ではセンターやソロで演技を披露する場面がありますが、必ずしも“うまくできる子”が選ばれるわけではなく、誰にでも選ばれるチャンスがあるのです。YAメンバーたちが子どもの様子からそれぞれの子のキャラクターを見て決めるのだそうで、毎回「どんな舞台になるかわからない」とオカムラさんは言います。
「何かが突然起こる。それがYAです」。
演出のオカムラ・チャーリーさん。彼自身もYA出身で、今回はゲストディレクターとしてかかわっている。長きにわたってかかわることができるのも、この活動のいいところ
お互いにサポートすることを学ぶ場でもある
午後から始まった初日だけでも舞台の半分のパフォーマンスを習いますが、メンバーたちも一緒に踊るので、子どもたちはなんとかついていっているようです。よく見ると、特別なサポートが必要な子の姿も見られ、スタッフやメンバーに助けられながら楽しそうに踊っています。引っ込み思案な子やじっとしていられない子など、スタッフやメンバーが気づけばそこに配慮するよう心がけてくれるのだそうで、誰でも楽しめる舞台となるよう一丸となって向かっていくベクトルがすでに出来上がりつつあるようです。