子育て情報『ヘアドネーションって知っている? 男の子が髪の毛を寄付してみた』

ヘアドネーションって知っている? 男の子が髪の毛を寄付してみた

自分で送ったり、どのように使われたかある程度追跡することもできるそう(写真:TOMOくんのお母さん提供)

髪を切った後のTOMOくんとまわりの反応は
髪を切ったのがちょうど夏休み中だったこともあり、実はTOMOくん、新学期が始まったあとのクラスの友達の反応が気になっていました。なにしろ、ロンゲだった約3年の間、かなりからかわれた様子。お母さんにそのことをグチったことはなかったそうですが、夏休み中、近所で友達とすれ違っても気づかれないことも多かったことから、友達にどう言われるかを気にしていたといいます。
学校が始まり、ふたを開けてみれば友達の反応は良好。「かっこいいじゃん」「まじめそう」、そして「なんで急に切ったの?」。そこでTOMOくんは、友達にヘアドネーションのことを改めて説明しました。「病気で薬を使って髪がなくなったりした子に、僕の髪をあげたんだよ」。それだけの説明でしたが、友達は「すごいじゃん!そうだったんだね」と、わかってくれたのだそう。
TOMOくんは「また伸ばすよ。だって、困っている子はまだまだたくさんいるんでしょう?」と張り切っています。どんなにからかわれてもくじけずに寄付することができたことが、自信にもつながったようです。
男の子にはちょっとハードルが高いかもしれないヘアドネーション。とはいえ、病気などで髪を失う子がいるということ、そして子どもの自分にもできることがある、ということを知ることができただけでも、いい経験です。なによりも、自ら「誰かをサポートしたい」という気持ちをもち、自分で決めたことを最後までやり通すということにとても大きな意義を感じました。

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頭が軽くなった!と喜ぶTOMOくん。41㎝もの髪の毛を寄付。
からかわれながらも信念を貫き通した、すっきりした顔。よくがんばったね!(写真:TOMOくんのお母さん提供)

※ドネーションは年齢、性別、人種にかかわらず誰でもできます。パーマがかかっていても、染めてあってもかまいません。
ただ、ちょっと引っ張ったくらいでは切れない程度の強度があること、カビや雑菌の繁殖を防ぐため、完全に乾いていることを確認してください。

<文・写真(特記以外):フリーランス記者岩佐 史絵>
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