本を散らかす、読むのを禁止する…?子どもを本好きにする秘策4つ
と言ってリビングに置いておくよう、おすすめしたことがあります。表紙にわかりやすく、昆虫や忍者の絵が描いてあるものをあえて選び、それをリビングに置いたのを見せて「これはママの本でちょっと難しいから、ここに置いた本は見ちゃダメよ」と言っておく。すると、結局気になって、ママがいないのを見計らってチラチラ読んでしまうのが子どもです。
そのうち、同じ場所に違う本が増えていればそれも読んでしまいますし、いつの間にか読むということに抵抗感がなくなっているので、新しい本を見つけ、自分で読めるようにもなったそうです。
3.読書するママの姿を見せる
子どもを本好きにしたい時、もうひとつ覚えておきたいことがあります。
それは、「ママが本を読まなければ、子どももなかなか読まない」ということです。
本好きのママは、家で本を大切にしていますし、日ごろから本は面白い、本はすばらしいというアピールを子どもに対して行っているので、子どもは影響されやすくなります。
反対に、ママが本を読まないと、子どもは「ママは読んでないのに」「きっとつまらないから、読まないんだろう」などと感じ取り、本に興味を持ちにくくなってしまうのです。
もし、今から子どもを本好きにしたい…と考えるなら、遅すぎることはありません。ママが目の前で、雑誌やマンガではない本を読み、夢中になっている姿を見せてあげてください。同時に子どもが読みやすい本、興味を持ちそうな本を買ったり、図書館を利用してみてはいかがでしょうか。
4.子どもの興味を最優先に
文字が読めないころからの読み聞かせは、子どもを本好きにする基本的な方法のひとつです。筆者も子どもが小さいころから読み聞かせをしていましたが、周囲のママから「どうしたらいいかな?」と相談を受けた時には、必ず読み聞かせを推奨しています。
特に子どもが小さいころには、短い絵本を選ぶことが欠かせません。絵と言葉から、子どもは頭の中でアニメーションのように絵本の世界を想像することを覚えます。これができるようになると、徐々に本が大きく、長くなっていっても、無限の想像力を働かせて物語を楽しめるし、物語以外の本も読めるようになります。
全国の図書館で読み聞かせが行われるのは、この想像力を育むことが目的です。
ごく小さい頃には、子どもは自然にお気に入りの本を選定し、ママにその本ばかり何度も読んでくれるようせがむことがよくあります。