助産師さんが教えてくれた「子どもと性の話をするためのヒント」とは
赤ちゃんからの性教育?
「赤ちゃんからの性教育」と聞いてどんな印象を受けますか?
「性教育」?まだまだ早い!そう思うママも多いのでは?
わが家の子どもたちは、小6・小4・小2。このくらいの年齢になってくると、親としてそろそろきちんと考えないとね、私自身そんな気持ちでした。
でも、今回助産師あいこさん(京都府助産師会性教育事業代表/子育て支援団体京mom~キレイ代表・渡邉安衣子さん)の乳幼児ママ向けの「子どもと性の話をするためのヒント」を聞いてみて、「もっと早くからきちんと知っておくべきだった」と思うことがいっぱいありました。これはみなさんにぜひお伝えせねばと、私が講座を受けて感じたことを中心にご報告します。
「赤ちゃんからでも早くはありません」の意味
実際に赤ちゃんに性について何かを教えるわけではもちろんありません。
人間は、赤ちゃんのうちから3つの粘膜(口、肛門、性器)で得られる性的な粘膜快感を感じていると言われています。「おっぱいを飲むことが気持ちいい、おむつをきれいにしてもらったら心地よく感じる」というようなことです。このような赤ちゃんが感じる快感を愛情を注ぐことでしっかりと感じさせてあげながら、親の方では来たるべき性の質問が多くなる幼児期を迎える準備をしていくことが大切です。
子どもたちに絵本を使って赤ちゃんが生まれてくる様子を説明するあいこさん
性教育は体への自尊感情を育むことが大切
「おちんちんをいつも触っています。どうしたらいいですか?」
男の子のお母さんからよく聞かれる質問だそうですが、確かに男の子、よく触ってたりしますよね。親としてはやはり人前ではやめてほしい!そんなとき、どうしますか?
「はずかしいからやめなさい!」もしくは「きたないからさわらないで!」でしょうか?
あいこさんいわく、怒られると隠れてするようになったり、性教育の土台となる体への自尊感情が育たなくなってしまうのだそうです。親の見えないところでするようになると、性被害に巻き込まれる可能性も高くなります。
まずは、「大事な場所だから、触りたいときはきれいな手で触ること」「ひとりだけの時にすること」など、触ることを否定せずに、大事な約束事を伝えましょう。
これは、男の子だけでなく、女の子も同じです。自分だけの大切な場所なんだよ、ということをしっかりと伝えていきたいと思います。