▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら宿泊学習中に生理が来て、シーツや布団を血で汚してしまったユイは、大きなショックを受けていました。笑顔で帰ってきて楽しい思い出を聞かせてくれると思っていた我が子が、泣きながら帰路につくなんて。お母さんもまた、ショックを受けたでしょう。先生に電話をかけると……最初から読む▶▶漫画『生理って言えない。』イッキ読みこの漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月26日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら学校の宿泊行事で一泊した朝。お尻にヌルッとしたものを感じて目が覚めたユイは青ざめます。想定外の事態に深く傷つき、クラスメイトたちから冷たい視線を向けられているように感じたユイ。泣きながら家に帰ってきた娘に、母親は……最初から読む▶▶漫画『生理って言えない。』イッキ読みこの漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月25日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら<投稿主:44歳男性/子:15歳男子>中学生の息子に初彼女。最初は微笑ましく思っていたが……(※写真はイメージです)息子が13歳・中学1年生のときの出来事です。中学校に上がると同時に、息子には自分の個室を与えました。同時期、息子には真剣にお付き合いをする彼女ができたようです。そのうち、妻から「たまに息子が彼女を家に呼んで、部屋に長い時間こもっている」と聞くようになりました。妻はあまりいい気持ちがしていなかったようですが、私自身は「息子も大きくなったなぁ」と成長を喜ぶ思いが強く、そのときはネガティブな気持ちはありませんでした。しかし、ある日のこと……。ノックしても反応がないので、戸を開けると(※写真はイメージです)その日は平日でしたが、私は仕事が休みで家でゆっくりしていました。そこへ部活動が終わった息子が彼女を連れて帰宅し、いつものように2階にある自分の部屋へ。しばらくするとご近所さんがやって来て、美味しそうないちごをおすそ分けしてくださったので、息子たちにも食べさせようと、お皿を持って2階へ上がりました。ところが部屋の戸をノックしても、何ら反応がありません。もう一度ノックしても、やはりシーンとしたままで。鍵のかかる仕様ではないドアなので、ガチャっと戸を開けると、なんと彼女が息子の股間に顔をうずめ、性器を咥えているではありませんか。思わず「ゴメン」と謝ったが(※写真はイメージです)性行為中に急に現れた父親に驚いたのでしょう、固まったままの息子と私はバッチリ目が合ってしまいました。とっさに「ゴメン」と謝り急いで戸を締めましたが、行き場を失ったいちごを抱えながら、私は胸の動悸が止まりませんでした。まさか中学生の息子と彼女があんなことをしていたなんて、衝撃的な光景がいつまでも目に焼き付いて離れず……。それから数日、息子とは一切会話がありませんでした。私はなんと声をかけたらいいのかわからず、息子も相当気まずいのでしょう。お互いに目すら合わせない日々が続きました。2年経った今では、何がきっかけとなったのかは忘れてしまいましたが、気がつけば息子とも何事もなかったかのように接することができています。しかし、私の記憶からあの日のことが消えることはないでしょう。親として何かしっかり言葉をかけるべきだったのではないか、セーフセックスや同意についてなど話し合うべきだったのではないかという後悔もあります。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================結局、性について親子で話し合う機会を持てなかったというお父さん。親としてどのような対応をとることが望ましかったのでしょうか。上記の体験談について、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。一方的に禁止するのではなく、正しい知識を伝えて恋愛をすれば、お互いの体に興味関心があって触れ合いたいと思うこともあるでしょう。パートナーと親密な関係になれるコミュニケーション能力を身に付けて育ったことは喜ばしいことです。しかし性行為にはリスクも伴います。できれば事前に、性的な触れ合いによって性感染症や妊娠の可能性といったリスクを伴うことがあるという話をしてあげられるといいですね。リスクを知り、予防行動を取ることは、自分の体を守ること、そして性的な触れ合いをする相手の体を守ることにもなります。相談者の場合は事後ですので、「性的な触れ合いに伴うリスクを知ってる?」「オーラルセックスでも喉の性感染症になることがあるよ」、などと確認したほうがよかったかもしれません。子どもの性的な行動に対して、親が「いけないよ」「だめだよ」と一方的に言ってしまうと、子どもが性に関するトラブルで困ったときに相談相手になれなくなってしまいます。「困ったことがあったらなんでも言ってね」と伝えましょう。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/25時点)¥ 1,650(高橋先生取材・文:早川奈緒子/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の監修者高橋幸子埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター勤務/産婦人科医年間180回以上の性教育の講演会を、全国の小学校・中学校・高等学校にて行っている。NHK「あさイチ」、「NHKforSchoolキキとカンリ」、「ハートネットTV」、などさまざまなメディアに出演。その他にも性教育サイトの監修、性教育関連の書籍の監修などを手がける。性教育の普及や啓発に尽力する。近著『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』(日本文芸社)では、男の子の聞きにくいこと・親の伝えづらいことを解説している。→記事一覧へ
2024年07月25日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら小学5年生のユイにとって、待ちに待った一泊二日の宿泊行事。生理予定日はもっと先のはずだったのに……就寝中に大量の経血が出てしまっていたユイ。生理予定日はずっと先のはずだったのに……同じ部屋の女子たちの反応は。最初から読む▶▶漫画『生理って言えない。』イッキ読みこの漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月24日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら小学5年生の夏、一泊二日の学校行事を楽しみにしているユイ。唯一の心配は、「生理がかぶらないか」ということで……次の生理予定日は宿泊期間にかぶらないはず。ただ、10代ではまだ生理周期が安定していないケースが多いのです。いよいよ出発の日がやってきます。最初から読む▶▶漫画『生理って言えない。』この漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月22日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら<投稿主:50歳男性/子:12歳女子>電車で男に太ももを触られた(※写真はイメージです)12歳になる女の子の父親です。2年ほど前、娘が10歳の頃に、電車内で卑劣な痴漢行為に逢いました。お友達と一緒に電車に乗っていたところ、大人の男性が隣に座ってきて太ももを触るなどのわいせつ行為をしたようです。その時は怖くて何もすることができず、電車を降りた後も、お友達にも言えなかったそうで……。家に帰って来て、ようやく泣きながら母親に打ち明けた娘。私は後でその話を妻から聞かされ、「その場に自分がいたら取り押さえてやれたのに」と悔しくて胸が張り裂けそうになりました。大人の男性を怖がるようになってしまった(※写真はイメージです)私が家に帰ってきた後の夕食の場で、少し話を聞いてみたところ、娘は「とても怖かった」とただただ繰り返しました。心の底から怖い思いをした様子で、父親の私があまり具体的なことを聞くのも可哀想だと思い、詳しいことは妻がいろいろと聞き取りして共有してくれました。加害者は娘の太ももに触った後、何か意味がわからないことを話しかけてきたそうで、それは口に出すのもはばかられるような猥褻な言葉だったようだと……。それ以来、娘は大人の男性を異常に怖がるようになってしまいました。「何もしてやれないのか」無力感に苛まれる(※写真はイメージです)それまでの娘は、年齢相応に同級生の男の子が気になることもあったようですが、あまりその話もしなくなりました。男という存在そのものが苦手になってしまい、今でも男性不信気味なところがあります。また12歳になった現在は初潮を迎え、大人の女性になる変化や、身体と心のギャップにも戸惑っているようです。娘が苦しんでいることに気づいてはいるものの、男親として込み入った話もできず、妻に任せきりになっているのが歯がゆいばかり。父親として何ができるのか、何をすれば良いのかがわからなくて、日々悩んでいます。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================卑劣な性犯罪の被害に遭った娘を、どうにか助けたいと考えて悩んでいるお父さん。上記の体験談について、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。「あなたは大切な存在だ」と伝え続けてお嬢さんは、とてもつらい体験をしましたね。被害を打ち明けられるご家族がいたことは、不幸中の幸いだと思います。このような被害に遭ったときは、性暴力被害の専門家にサポートしてもらうのがいいでしょう。全国どこでも「#8891」に電話をかければ、最寄りの性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにつながります。必要に応じて医療機関や警察署などに付き添ってくれる場合もあります。性被害にあった子どもに対して親がしてあげられることは「あなたは大切な存在だ」と伝え続けることです。あなたは絶対に傷つけられてもいい存在ではないこと、被害を受けたことがあなたの価値を下げることではないこと、家族はあなたの味方だということ、家族は犯人を絶対に許さないこと、と繰り返し話してあげることだと思います。家族が相談相手になれるのはいちばんいいことですが、もし家族に言いづらければ、こういう相談窓口があるよ、と伝えてあげましょう。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/25時点)¥ 1,650(高橋先生取材・文:早川奈緒子/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の監修者高橋幸子埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター勤務/産婦人科医年間180回以上の性教育の講演会を、全国の小学校・中学校・高等学校にて行っている。NHK「あさイチ」、「NHKforSchoolキキとカンリ」、「ハートネットTV」、などさまざまなメディアに出演。その他にも性教育サイトの監修、性教育関連の書籍の監修などを手がける。性教育の普及や啓発に尽力する。近著『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』(日本文芸社)では、男の子の聞きにくいこと・親の伝えづらいことを解説している。→記事一覧へ
2024年07月22日子どもの性にまつわる悩みや疑問に!『親子で話そう!性のことー3歳から始める性教育ー』Upload By 発達ナビBOOKガイド「性について子どもにどう教えればいいか分からない」「子どもの気になる行動をやめさせたいけれど、伝え方に悩む」など、大切なこととは分かっていても、子どもの性教育についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。本書の著者である臨床心理士の高山恵子さんと、保健師の佐々木睦美さんのお二人は、長年にわたり子どもたちや教職員に向けた性教育講座を実施しているエキスパートです。子どもからの質問にどう答えればいいのか、子どもの性にまつわる悩みや疑問など、分かりやすくQ&A方式で解説しています。命に繋がる「性」について知ることは、自分自身を大切にすることにも結びつきます。まずは大人が正しい知識を身につけることができれば、子どもからの突然の質問にも 、恥ずかしがったりすることなく、自信をもって答えることができるはず。巻末には取り外せる絵本もついており、親子で楽しみながら学び、性のことについて話し合うきっかけになるのではないでしょうか。遊びながら「できた」が増える!『発達障がい・グレーゾーンの子のための水中療育 からだ・こころ・ことばを育むスイミング』Upload By 発達ナビBOOKガイド本書の著者である酒井泰葉さんは、元アーティスティックスイミング日本代表選手で、長年にわたり発達障害がある子どもに水泳指導を行っていらっしゃいます。本書で紹介されている「水中療育20の実践プログラム」は、リラクゼーション・ウォーキング・ジャンプ・潜水など、さまざまな水遊びを楽しみながら、体性感覚・平衡感覚などを養うというものです。本書で紹介されているプログラムの実際の様子を動画で見ることもできるので、合わせて活用することで、より理解が深まります。体の動かし方に苦手さがあったり、水が怖かったりするお子さんにも、取り組みやすい工夫がたくさん紹介されている本書。この夏、水に親しみながら心身を成長させる機会として、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。55の実例で手立てを紹介!『少しの工夫で変わる!気になる子が過ごしやすくなる保育の環境構成』Upload By 発達ナビBOOKガイド発達が気になる子どもの「遊びに集中できない」「友だちとトラブルになる」「パニックやかんしゃくを起こす」といった行動へ、どのように対応すればよいのか困った経験のある方は多いと思います。本書では、子どもが「できない」のではなく、周りの環境が子どもに「合っていない」という考えのもと、環境構成による支援を紹介しています。実際の保育の現場でみられる全55の実例を掲載し、「お支度」「着替え」「集まり」「食事」「トイレ」「午睡」「室内遊び」「外遊び」など、さまざまな場面で起こりがちな困りについて、ビフォーアフターの写真付きで分かりやすく手立てが紹介されています。「段ボールでパーテーションをつくる」「給食の配膳の仕方を変えてみる」「おもちゃの片づけ方を変えてみる」「保育室の隙間を落ち着けるスペースとして活用してみる」など、本書で紹介されている実例はどれも手軽にできるものばかり。ぜひ本書を参考に、保育の現場やご家庭でも、お子さんに合った環境の工夫に取り組んでみてはいかがでしょうか。最新の臨床精神医学に関する知識を深める!『神経発達症群(講座精神疾患の臨床 9)』Upload By 発達ナビBOOKガイド近年、「発達障害」という言葉の認知度は高まっていますが、医学的には知的発達症(知的障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、SLD(限局性学習症)といった疾患を総称して「神経発達症」としています。本書は、発達ナビでも多くの記事をご執筆いただいている本田秀夫先生が編集を担当され、神経発達症群全般における概念や、各疾患の分類の歴史的変遷についても詳しく解説されています。医学専門書ではありますが、「神経発達症群」の各疾患の診断概念や症状、原因、治療・支援に関する正しい情報を知りたい医師以外の医療・福祉関係者の方や、より深く学びたいと考えている方にとって、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年07月21日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら小学5年生のユイ。生理周期が安定せず、経血量も多めで、生理前後は体調が悪くなります。でも友達にはそんな体の変化を伝えにくくて……楽しかったはずの学校が、生理のせいでゆううつな場所に。そんな中、5年生は夏の「宿泊行事」の準備がはじまります。つづきを読む▶▶漫画『生理って言えない。』この漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月21日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら小学4年生のときに生理がきたユイ。最初はびっくりしましたが、成長のしるしとして受け入れました。ただ、周囲の友達に「もう生理がきている」と言いづらく感じていて……ダラダラ続いてなかなか終わってくれない生理。周期も安定せず、体調の良い日は一ヶ月で数えるほどしかない、というケースもあります。ユイはとてもプールに入れる体調ではなく、通常の授業時も痛みがひどくて保健室へ。しかしクラスメイトから不審に思われて……つづきを読む▶▶漫画『生理って言えない。』この漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)小学4年生のときに生理がきたユイ。最初はびっくりしましたが、成長のしるしとして受け入れました。ただ、周囲の友達に「もう生理がきている」と言いづらく感じていて……この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月20日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら<投稿主:49歳男性/子:14歳男子>漫画好きの息子がアダルトものに手を出すようになり……(※写真はイメージです)現在中学生の息子がいる父親です。息子はもともと漫画が好きで、小学生の頃からお小遣いのすべてを漫画本の購入に使っていたほど熱心だったようです。小さいうちはいわゆるスポーツ系や戦闘ものが中心の少年漫画を読んでいましたが、中学生になる頃から徐々にアダルト要素を含むものを購入するようになっていきました。先日読みかけの漫画を覗いてみたところ、リアルなセックスシーンが描かれるなど、その内容がどんどん過激なものにエスカレートしているようで、正直驚いてしまって……。スマホで読んでいる漫画の内容はもはやわからない(※写真はイメージです)ラブシーンの描写があるとしても、普通の恋愛物ならまあ良いのですが、かなりゆがんだ異常な性指向を含むものも見受けられました。息子がどれだけ実生活での性体験があるかわかりませんが、まだ性の入り口に差しかかったばかりの14歳。このままでは間違った方向に成長していくのではないかと、父親としてとても心配です。とは言っても子どもの趣味にまで踏み込むのも躊躇してしまい、どういった対応をすればよいか困り果てているのが現状。息子は最近ではスマホでも漫画を読んでいるようで、こうなるとどんな内容のものを読んでいるのか把握すらできなくなって、手の施しようがありません。(※写真はイメージです)父親である自分が中学生の頃は、毎日のように部活動に打ち込んでいて、割と健全な学生生活を送っていたものでしたが、息子は何の部活にも所属していません。ほかに熱中することがないということも、変な趣味にはまっていく一因になっているのではないでしょうか。自分自身は、このような趣味を持った経験がなく、息子が今後どのようになっていくか想像もできていない状況です。つきまといやストーカー殺人、幼児の誘拐などゆがんだ性にまつわるニュースが連日あとを絶たない昨今。もしかして息子も将来、異常な犯罪に手を染めるような人間になってしまうのではないか……と思うと恐怖でしかありません。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================我が子が過激な性描写のある漫画を読んでいると知り、激しく動揺しているお父さん。上記の体験談について、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。子どもに伝えてほしい「アダルトコンテンツの大前提」相談者の親子は同性同士なので、「過激な性の漫画を見ていることに親が気がついたよ」、となんとなく伝えられるといいと思います。その上で、できれば次の2つの大前提を伝えてほしいです。1つは、アダルトコンテンツは18歳以上の分別のある大人のためのものだということ。2つ目にアダルトコンテンツは主に男性側の妄想で作られたフィクションであるということ。最近ではスマートフォンなどで歪んだアダルトコンテンツが目に入りやすい環境があります。その環境が悪いのであって、見ているその子が悪いわけではありません。ネット漫画や動画であれば、見られないようにアクセス制限をかけた方がいいです。制限がかけられず、アダルトコンテンツが見られる状況が続くなら「このコンテンツの内容は正しいことではないよ」と伝えられたほうがいいと思います。漫画が好きなお子さんだったら、まずは、漫画で書かれている性教育の本を与えて、正しい性の知識を伝えてあげてください。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/25時点)¥ 1,650(高橋先生取材・文:早川奈緒子/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の監修者高橋幸子埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター勤務/産婦人科医年間180回以上の性教育の講演会を、全国の小学校・中学校・高等学校にて行っている。NHK「あさイチ」、「NHKforSchoolキキとカンリ」、「ハートネットTV」、などさまざまなメディアに出演。その他にも性教育サイトの監修、性教育関連の書籍の監修などを手がける。性教育の普及や啓発に尽力する。近著『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』(日本文芸社)では、男の子の聞きにくいこと・親の伝えづらいことを解説している。→記事一覧へ
2024年07月20日子どもへの性教育について、何か工夫していることはありますか?なかには、子どものお尻をむやみに触らないようにしている人もいて……。そこで今回は、MOREDOORのオリジナル漫画「我が子のお尻は好きだけど……」をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。かわいいけれど……子どもへの性教育で大切なことって?自分の子どものお尻が可愛いと思うも、大人になったときのことを考え我慢したという主人公。もし、あなたが親の立場だったら、どうしますか?※実体験を漫画化したものです■作画:ちり(MOREDOOR編集部)
2024年07月18日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちらバレないようにゆっくり包装を剥がし、音を立てずナプキン交換をした経験……誰でも一度はあるのではないでしょうか。ヒナに悪気はなさそうですが、ユイはつらそうです……。最初から読む▶▶漫画『生理って言えない。』イッキ読みこの漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月18日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら友達の何気ない一言にショックを受けたユイ。それ以来、学校で生理のナプキンを交換するのにも神経を使うようになって……もっと読む▶▶漫画『生理って言えない。』イッキ読みこの漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月17日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら母の言葉に少しうれしさを感じたユイ。しかし仲の良い友達で初経を迎えている子はまだおらず、学校で戸惑いを覚えることになります。ある日の授業で生理について習うと、休み時間に友達のヒナが……。▶▶漫画『生理って言えない。』第二話この漫画は編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(医療監修:馬場 敦志 先生/構成:マイナビ子育て編集部)この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ漫画漫画家ぺぷりなんてことないような子どもたちとの日常も、あとで思い返してみるとひとつひとつが大切な宝物…でも母、すぐに忘れてしまうの(涙)!…ということで、2012年生まれの娘と2014年生まれの息子との日常を備忘のためにSNSで発信したりしています。ずぼら母。共著に『アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン』『基本のケアだけでキレイな髪になれました』など。→記事一覧へ
2024年07月16日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら<投稿主:49歳男性/子:16歳男子>見覚えのないサイトからの高額請求に驚愕(※写真はイメージです)私のクレジットカードの請求額がいつもと比べて異常に高い月がありました。しかし自分ではそんなに使った記憶がなく、明細を確認するとまったく覚えのない会社から高額の請求がきていました。16歳の息子のスマートフォン決済に、私のクレジットカードを紐付けていたため、もしかして……と思い事情を聞いたところ、やはり犯人は息子でした。息子は恥ずかしそうに「スマートフォンでアダルト動画サイトを視聴していた」と打ち明けたのです。実際の「性行為」と「フィクション」は違う(※写真はイメージです)私は驚きと怒りを覚えましたが、落ち着いて考えれば、10代の男子がアダルトコンテンツに興味を持つのは自然なことではあります。ただし、有料サイトで視聴し続けるのは適切ではありません(無料のサイトだから良いというものでもなく、違法動画などもってのほかではありますが……)。これを機会にと、性教育の観点から、実際の人間の性(セックス)とフィクションの違い、過激な性表現が与える影響、リスクなどを丁寧に説明しました。息子は最初こそ反発する素振りを見せましたが、徐々に私の言葉に耳を傾けてくれるようになりました。納得のうえで、アダルト動画の有料サイトも退会しました。私からの一方的な説教ではなく、対話を心がけたことが良かったのかもしれません。この出来事を通して、子どもの性的な好奇心を無視するのではなく、適切な方向に導くことが大切だと学びました。親子の信頼関係を損なうことなく、この課題を乗り越えられたことをとてもありがたく思っています。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================思わぬアクシデントをきっかけにして、父子で性教育の機会を設けられたというお父さん。実際のセックスと、フィクションとして作られたアダルトコンテンツで描かれるセックスは別物だという説明はもっともで、そのことを伝えるのはとても重要な対応です。現代では多くのお子さんが当たり前にスマートフォンやパソコン、タブレットなどのデバイスを使いこなしています。ゲームをしていたり、ネット検索をしていたりするときに、アダルトサイトの広告が表示されることもあります。さらに、そうしたサイトはクリックしただけで高額請求されたり、知らないうちに課金に誘導されたりするような悪質なものも少なくありません。こうしたトラブルを防ぐ対応についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて御覧ください。▼パソコンの検索履歴にアダルト画像がずらり。中2の息子を問いただしたいが、面と向かって言い出せない▼子どもにスマホを買い与える前に知っておきたい、フィルタリングの「基本のキ」 #親と子のネットリテラシー入門 Vol.3▼勝手に200万円課金した例も! 子どものオンライン課金トラブルとその防ぎ方 #親と子のネットリテラシー入門 Vol.15(マイナビ子育て編集部)
2024年07月10日<投稿主:45歳女性/子:15歳女子>安全なゲームだと思っていた(※写真はイメージです)4年前の出来事です。当時、小学5年生だった娘。小学校でスマホゲームが流行っており、自分もやりたいと言ってきました。スマホは持たせていませんでしたが、どうしてもやりたいと頼んできたので、私の古いスマホでやってもいい、ということにしました。どんなスマホゲームかちゃんと調べもせず、小学生の間で流行っているものなので、安全だと思ってしまったのがいけませんでした。娘は「スマホゲームは1日1時間だけ」という決まりもきちんと守っており、学校でも真面目で優等生タイプだと先生から聞いていたので、しっかりしていると思っていました。しかしそのスマホゲームを始めて半月ほど経ったとき、ふとそのスマホゲームの広告を目にして興味がわき、私もやってみることにしました。ゲーム内で執拗に娘を口説いている人物が……(※写真はイメージです)私自身、独身時代はかなりのゲーマーだったため、サクサクとストーリーを進め、ギルドのようなところに入りました。すると偶然なのですが、同じギルドに娘がいることに気づきました。娘のキャラは、最初に一緒にキャラメイクしたので知っていたのです。そこで、毎回なぜか執拗に娘と行動を共にし、娘を口説いている人がいました。驚いたことに、その人は娘が小学生だと知った上で、「◯◯ちゃん、愛している」「今度リアルで会おうよ」「LINE教えて」「◯◯ちゃん可愛いんだろうな。胸は大きくなってきた?」などとギルドチャットで話しかけ続けていたのです。娘は困惑している感じの反応を返しつつも、明確に拒否できていませんでした。子どもが安全にゲームを楽しむために(※写真はイメージです)娘が狙われている。すぐにギルドのトップに相談すると、その人を追放してくれることになりました。その人は他にも色々と問題を起こしていたようでした。また、ギルド内には他にも何人も小学生がいたので、「見知らぬ人に個人情報やLINEを教えたり、会ったりしてはいけない」とギルドチャットで厳しく注意喚起をしてもらいました。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生による、子どもに向けた解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)個人情報はむやみに教えないSNSのアカウントなど、本名で登録していることはないでしょうか。誰でも見ることのできるものの場合、本名は危険。名前から検索をかけられて、住所や学校などが知られてしまいます。本名は出していなくても、意外なところから身元がばれることがあります。たとえば、「降りる隣の駅で人身事故で電車が止まってしまった。困る......」「いま、虹が見えてるよ!(写真)」「友達と帰り道!(制服写真)」。このような日常のできごとを、SNSに投稿することはあるかもしれません。でもじつは、これも検索して自宅の最寄りはどの駅なのか、この制服はどの学校なのかがバレてしまうのです。自分のいまの気持ちや起こったできごとを投稿して楽しむSNSですが、個人情報につながる投稿は控えましょう。友達や家族の情報なども同様です。実際に起こってから少し時間をおいてから投稿したり、誰でも見られる状態にはせず、知り合い限定公開にするなどの、工夫をしましょう。投稿する写真も顔や景色をぼかしたり、スタンプなどで隠したりして、個人情報に結び付かないようにします。また、注意したいのが位置情報。SNSなどで自動で位置情報が明記されてしまう設定にしていると、すぐにどこにいるのかがわかってしまいます。便利なSNSですが、ちょっと気を付けることで、自分の身を守ることができます。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年07月08日<投稿主:35歳男性/子:10歳男子>うっかり自室の鍵を掛け忘れ……(※写真はイメージです)小学校4年生の息子が、性的なことに強い興味を持つようになってきました。最近の話です。事の発端は私が悪いのかもしれません。自宅には私の個室があり、成人向けのDVDや雑誌も収蔵しています。PCにも画像や動画がたくさん入っており、家族に見られないように部屋にはいつも必ず鍵をかけています。しかし先日、離れて暮らす親から「具合が悪い」と緊急で電話がかかってきて、急いで実家に帰ったことがありました。幸いにも親の体調は大事には至らず、家に帰って自室に入ろうとしたとき、鍵をかけていないことに気付きました。ドアを開けて中に入ると、いつも私がDVDなどを隠しているケースのフタが少しズレており、中身の配置も変わっていました。PCもロックせず電源も落とさず放置したまま家を出たのでそのままだったのですが、動画の入っているフォルダが開かれていました。「パパの部屋に入った」(※写真はイメージです)その瞬間、妻か息子に見られたのかもしれないと青ざめました。その日から息子が何か言いたげでソワソワしている様子があり、聞いてみると、あの日、私の部屋に入り成人向けの動画を見てしまったと告白して「本当にごめんなさい」と泣き出してしまいました。私自身も小学校高学年くらいから性的なことに興味が出て、深夜番組を録画したり、ちょっとエッチなシーンのあるマンガをひっそり見ていたので、息子の気持ちは分かる気がしました。そのときは怒らないようにし、泣いている息子を、「ここはお父さんの部屋だからもう入っちゃダメだよ」と諭して終わったのですが……。妻の留守中、息子が部屋にやってきた(※写真はイメージです)それから部屋の鍵はどんなに急いでいる時でも必ず掛けるように徹底しています。しかし予想外のことが起きました。妻が買い物や用事で家を出たときに、息子が私のところに来て「エッチなやつ見たい」とお願いしてきたのです。「わかっていると思うけれど、あれは子どもが見ていいものじゃないんだ。大人になってからな」と話したら、息子も「分かった」と言っていたのですが、今度は息子の部屋で成人向けのDVDや雑誌の切り抜きを見つけてしまいました。小学生がこういったものを購入することは難しいはず。入手方法を問いただすと、「友達に借りた」「もらった」などと言うのです。自分の子どもの頃のことを振り返ると、この件に関して妻も知るところになったら息子の尊厳を傷つけることになると思い、妻には一切話しておらず、私だけが知っている状態です。性に興味を持つこと自体は悪いことではないですが、いざ親になってみると、まだあどけない小学生の息子が過激な動画などを見ていれば心配にもなります。友人との間で貸し借りをしているとなるとトラブルに繋がりそうで、怖くもあります。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)子どもがエッチな本や動画を隠していたのを見つけてしまった性的なことに興味をもつことは、悪いことではなく、順調な成長のあかしです。グラビアの写真集や雑誌などは、子どもでも購入ができますが、いわゆる成人向けの雑誌などは、齢制限があるので子どもが購入することはできません。動画は簡単に検索ができ、見ることができてしまいます。親としては隠してあったことにびっくりし、つい怒ってしまったりするかもしれません。この場合は、関係のない文脈で、性暴力的な表現は、あれってウソなんだよねなどと聞こえるようにつぶやくなどというのはいかがでしょうか。エッチな本や動画などは、フィクションであり、リアルではないことを知ってもらうことが大切です。もし、子ども本人が知らないうちにアダルトコンテンツに課金をしていたりしたら、高額請求される可能性もあるので、話を聞き、注意するようにしましょう。親としても、隠れて見ているかもしれないと心構えをしておくこともよいかもしれません。それを見つけたときに、どうするかを日頃考えておきましょう。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年07月08日子どもへの性教育は、親として立ち向かわなければならない大きな課題の一つですが、一体どのタイミングで、どんなふうに話を始めれば良いのでしょうか?とくに生理のようなトピックを扱う際、子どもの反応や理解度をどう見極めるかは重要です。今回は、生理教育について「先輩ママが経験した失敗談と、そこから学んだ教訓」をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。いつ頃から生理のことをお子さんに伝えましたか?5歳のころです。「ママのお腹に赤ちゃんが育つお部屋があって、今は赤ちゃんこないなーとなったら、赤ちゃんを守る血のベッドがお股から出てくるんだよ」と説明しました。娘には少し難しかったようで、もうちょっと易しく説明すればよかったかなと……。失敗しました。当時の娘さんの反応は?「ママのお股から血がでるの?私もそうなるの?怖い……」と不安そうに聞かれました。娘は血がとても苦手なので、しまった!と思いました。娘の怖がりな性格を考えて、もう少し大きくなってから説明してもよかったかもしれません。もしその場面をやり直せるとしたら?「女の人が赤ちゃんを産むのに大切なことなんだよ」とやわらかめに伝えておいて、娘の成長を見ながら少しずつ説明していきたいです。こどもへの生理をはじめとした性教育について思うことお子さんの性格や、血を怖がるかどうかで、その子にあった伝え方を考えてあげてほしいです。怯えさせずに「生理はとても大切なこと」というのを理解してもらえたらいいと思います。(39歳/専業主婦)普段のコミュニケーションから「血をすごく怖がる子」もいれば「すんなり受け止める子」もいます。生理教育は、自然な会話の中で子どもの性格、興味の度合いに合わせて情報を提供していくといいのかもしれません。お子さん一人ひとりに合わせてあげることで、健やかな成長を支えていけますように。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2024年07月08日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら10歳からの心とからだ特集バナー.jpg男子トイレでいきなり覗き込まれ……<投稿主:42歳男性/子:12歳男子>(※写真はイメージです)息子が小学3年生から4年生になる頃のことです。成長に伴い男性器の包皮がむけてきたようで、いっしょにお風呂へ入る際に息子が話してくれたり、また私のほうでもその状態を確認していました。当初、本人はその変化にはさほど動じていなかったようですが、小学校の学校生活を送るうえで共用トイレを使用しているときに、クラスメイトの男子たちから便器を覗き込む形で性器を見られ、包皮がむけていることを随分とからかわれるようになったそうです。いわく『ちんちんがむけている』『むけチン』『バナナ』などという、あだ名まで付けられてしまったことで、息子はだいぶ精神的に傷ついて、ナーバスになってしまいました。息子はずいぶんと打ち明けづらそうではありましたが、泣きそうになりながら、同性の親である私に勇気を出して相談をしてくれました。話してくれた感じでは、「まだ親しみがある形だけどそのノリでからかわれる」「あだ名で呼ばれる」「他の男子に吹聴される」といった感じで、明らかな悪意があるとも言いきれず、本人もどう対応していいかわからないようでした。「からかってくる相手も、そのうちむける」(※写真はイメージです)ここからいじめに発展してしまうのか、次第に一過性のものとして変なあだ名で呼ばれなくなる・話題にならなくなるのかーー私は心配の気持ちでいっぱいでした。性にまつわる問題だけに、どう息子にアドバイスをするべきか、親としての何らかの行動をとるべきか、それとも静観すべきなのか。ずいぶん悩み・考えてしまいました。結果、息子には、そのことを言われたら「そういうことを言うのはやめてほしい」と冷静な態度で根気よく相手に伝えよう、とアドバイス。「言ってくる相手の男子も、同じようにおちんちんの皮はむけていくものだし、もう同じようにむけている子もきっといると思うよ」とも伝えました。(※写真はイメージです)その後、あまり親の立場から干渉しすぎないように、息子の様子を注意深く見守っていました。幸いにも心配していたような事態の悪化には至らず、クラスメイトの男子たちから、からかわれたり、あだ名で呼ばれ続けるようなことは次第に減っていったようでした。息子に聞いた話では、やはり他の男の子も成長により性器の包皮がむけ始めた、むけたというケースが多くなっているようで、男子全体としてその変化を共通認識とし、大っぴらに騒ぐこと自体がほとんど無くなったようでした。とにかくほっとした次第です。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)無理に包皮をむくべきではない生まれたばかりの赤ちゃんはほとんどの子が亀頭が包皮に覆われた「真性包茎」ですが、成長とともに亀頭と包皮の癒着が自然とはがれ、包皮口も緩んで「むけた」状態になっていきます。男児の性器に関して、親は「おちんちんの皮を早めにむくべきか、むかないほうがいいのか」という疑問を持つこともあるでしょう。泌尿器科医の岡田百合香先生に伺ったところ、現在では「無理にむくべきではない」という意見が主流で、無理に包皮をむくことはリスクを伴うこと、プライベートゾーンの観点からも望ましくないことを教えてくれました。「多くの場合は自然とむけてきますから、排尿障害や感染を繰り返す等の理由で医師から指示を受けているようなケースでなければ、成長に任せても大丈夫です。亀頭を洗うときも、皮をむくのは『無理なく下がるところまで』でOKです。保護者の方が『どうしてもむいてあげたい』と思われた場合でも、本人が嫌がったり痛がってたりしているようなら無理をしないようにしていただけたらと思います」(岡田先生)詳しくは岡田先生のインタビュー記事でご覧ください。▼泌尿器科医ママが回答! 子供のおちんちんはむくべき? それともむいちゃダメ?|岡田百合香先生インタビュー#2(マイナビ子育て編集部)
2024年07月08日性教育は、子どもが健やかに成長するための重要な一歩です。とくに、生理という自然現象について話し合うことは、女の子に限らず、全ての子どもにとって大切な知識のひとつ。しかい、いつ、どのようにこの話題を切り出せばよいのか、多くの親御さんが悩むかもしれません。今回は、40代の先輩ママの経験談を元に、そのヒントを探ります。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。いつ頃から生理のことをお子さんに伝えましたか?初めて話したのはまだトイレにくっついてきてた3歳くらいのときです。あくまで自然に生理のときも一緒に入って、ナプキン取り替えるのを見せてました。赤ちゃんを産む準備してるんだよ、と話しました。その後、小学4年生くらいに女の子BOOKを購入して生理のことやナプキンのことを教えました。またパンツに薄茶色の汚れがついたら教えるよう言いました。小さい頃から見たり聞いたりしてたからか実際娘が生理になったときも落ち着いて対処できていたので成功だったと思います。お子さんの反応は?どちらのタイミングでも「そうなんだー。」と受け入れてました。お子さんの反応を見てどのように感じましたか?怖がられたり、嫌悪されなくてよかったと思いました。とくに問題なかったので、子どもへの生理の伝え方をやり直したいとは今思っていません。こどもへの生理をはじめとした性教育について思うこと生理だけでなく、性教育の1つとして教えるといいと思います。自分の体を守ること、相手の体を守ることの大切さを教えてあげたいですね。(45歳/事務パート)子どもの自律にむけて小さな頃からオープンなコミュニケーションや、具体的な対処法のケーススタディを積み重ねていた40代ママさん。こうした普段の会話が、なによりお子さんの不安をなくし、健やかな成長を育んでいけるのかもしれませんね。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2024年07月07日子どもへの性教育は、親として避けては通れない大切な課題の一つです。とくに生理という女性特有の身体の変化について、どのように話し始めるかは、多くの親御さんが悩むポイントかもしれません。今回は、すでにお子さんが思春期を迎えた息子さんたちのいる40代の先輩ママを通じて、自然な性教育のコツを探ります。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。いつ頃から生理のことをお子さんに伝えましたか?「年齢に限らず公にしていました。息子は中学生になると、理解し始めたようです。」あくまで自然に「改まって声をかけるようなことはせず、私が生理で辛いこと、体調が悪いことなど、隠さず伝えた上で、家事のお手伝いをしてもらったりしています。彼女ができた時など、生理中の女性のことを普段からわかっていれば、自然と相手を思いやれると思うからです。実際、息子も彼女を思いやれているそうなので、私たちの場合この方法が成功しているのかなと感じます。」息子さんの反応は?「『そうなんだー』とか反応は薄いですが、今生理中でしんどいことを伝えれば『俺がやるからいいよ』と助けてくれます。」そういう息子さんの反応に対して、どう感じていますか?「優しいなぁって……。主人にも見習ってもらいたいなぁと思ってます。」こどもへの生理をはじめとした性教育について思うこと「子ども達に対しては、今のやり方に後悔はないです。生理を知ることは悪いことではなく、むしろ知らなきゃいけないことだと思っているので、特別な時間を設けてというよりは、自然体で話せることの方が大切じゃないかなと思っています。」お子さんへの性教育で悩んでいる方にエールを!「男の子にとっても女の子にとっても大切なことなので、自然体で言えるような環境が一番かも。それに、生理の辛さを分かってもらえなくて辛い経験をしたことのあるママなら、子どもにはちゃんと相手の気持ちに寄り添って自然に手助けできる存在であって欲しいと思うはずです。難しく考えなくて大丈夫!」(40歳/会社員)特別なことではなく自然体で開かれたコミュニケーションが、親子にとってすごく価値があるのかもしれませんね。普段の会話から、より豊かな理解と絆を深めることができますように。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2024年07月06日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら10歳からの心とからだ特集バナー.jpg息子からの思いもよらぬ相談<投稿主:42歳男性/子:15歳男子>(※写真はイメージです)息子は今から2年前、13歳の中学1年生だった頃、仮性包茎に悩んでいました。中学校の部活動の先輩にバカにされたことがきっかけだったようで、「仮性包茎の手術をしたい」と相談されたのです。しかし実際に見せてもらうと、包茎としても重度のものではなかったため、「今はまだ手術の必要性はないと思うよ」と説明しました。中学生がインターネットで得られる情報はとても偏っている(※写真はイメージです)先輩にバカにされたことがきっかけで、自分で仮性包茎について調べたようですが、中学生がインターネットで得られる情報はとても偏っています。美容医療のクリニックなどが出している広告などから煽情的で虚偽の情報ばかりを見せられコンプレックスを刺激され、悩みを深めてしまったようです。このようなことは、仮性包茎だけに関わらず、様々な青少年の性の悩みに共通することだと思います。インターネットの情報だけではなく、しっかりと親や学校が性教育をしていかなければならないと思います。息子の場合は、勇気を出して親に相談してくれたことがきっかけで直接教えることができましたが、そうでなかった場合、問題は深刻になっていきます。現在、うちの息子の悩みはある程度解消されたようですが、インターネットの広告から得た情報ばかりに踊らされた結果、間違った選択をしてしまった10代、20代は少なくないのではないでしょうか。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)日本人男性の8~9割は包茎「包茎」に関して、母親の間でも「赤ちゃんのおちんちんの皮を早めにむくべきか、むかないほうがいいのか」という疑問がしばしば話題になります。泌尿器科医の岡田百合香先生は、現在では日本でも海外でも「無理にむくべきではないという意見が主流」だといいます。男性同士の間で、包皮の状態で優劣をつけるような「悪習」は今もあるようです。岡田先生によれば、自身が包茎に関して若いころに嫌な思いをしたため、我が子に同じ思いをさせたくないと包皮をむきたがるパパもおり、根深い問題だといいます。「そもそも日本人の8〜9割は包茎です。『真性包茎』で、おしっこがうまくできない、性行為に支障がある、清潔を保つことが難しいなど日常生活に支障があれば泌尿器科の受診をお勧めしますが、そうでなければ少なくとも思春期前に治療が必要になることは限定的です。『仮性包茎』であればなおさらで、清潔にできて炎症を繰り返すなどがなければ問題ありません。社会に蔓延している誤ったイメージやメッセージを変えていくことも大切だと言えそうですね」(岡田先生)詳しくは岡田先生のインタビュー記事でご覧ください。▼泌尿器科医ママが回答! 子供のおちんちんはむくべき? それともむいちゃダメ?|岡田百合香先生インタビュー#2(マイナビ子育て編集部)
2024年07月06日▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら<投稿主:49歳女性/子:15歳女子>娘の部屋で彼氏との2ショット写真を発見(※写真はイメージです)我が家には15歳の娘がおり、思春期真っ只中で青春を謳歌しているようです。高校生になってから化粧もしだして、制服のスカート丈はやや短くなり、髪も整えて身なりに気を遣いはじめたため、「彼氏でもできたのかな」と感じていました。ある日、学校からの帰りが遅く、娘のスマホに連絡してみると「友達の家で勉強している」と返信がありました。そういうことが何日か続いていたある日、娘の部屋に掃除機をかけていると男の子との2ショット写真が出てきました。ここで彼氏の存在を認識し、毎日帰宅が遅いのは彼氏の家に行っているのでは? と思いました。「生理来ないんだけど、気のせいだよね?」ただ、勝手に写真を見てしまったことを伝えるのも良くないと思い、「彼氏がいるの?」などと聞くことはありませんでした。しかしある日曜の朝、娘から衝撃的なことを聞きました。「お母さん、生理来ないんだけど、気のせいだよね?」というのです。いわく、生理が28日周期で来ていたのに、遅れていると。そのときは「精神的なものも関係するし、まだ10代だから周期が不安定になることもあるよ」と告げましたが、翌月になっても生理は来ないまま。まさか……と不安な気持ちを抱えながら、近隣の産婦人科へ付き添って行きました。娘にとっては初めての産婦人科受診。周りにはおなかの大きな女性がたくさんソファに腰かけていました。娘はこわばった表情で、番号を呼ばれるのを待っていました。避妊具なしの性交渉が常態化していた(※写真はイメージです)娘はそんな中、こわばった顔をしていました。診察を受けた結果、妊娠しているわけではないことがわかり、ほっと胸をなでおろしました。しかし婦人科の医師と話す中で、娘は彼氏と性交渉を避妊具なしでし続けているということが発覚し、血の気が引きました。医師から避妊の重要性を説かれた娘は、真剣な顔で頷いていました。避妊具の使い方などを親に聞くのは恥ずかしいでしょうし、後ろめたさもあるかもしれません。母親である私から娘に避妊具の使い方を教えるのもためらいがありました。でも、娘自身を守るために必要な、大切な知識です。もっとしっかり向き合わなければいけなかったと反省しました。(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================子どもに初めての恋人ができたとき、思春期と重なって親への反抗心などもあり、そのことを打ち明けられなかったり、親子で避妊について話し合ったりすることが難しいという家庭も少なくないでしょう。産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生は、もっと早い段階で「初潮や精通のタイミングで妊娠の仕組みを教えるときに、避妊についてもあわせて伝える」と良いといいます。避妊については特に、自分自身の体を守るために必要な知識です。また、相手に対して「避妊しましょう」とはっきり言えないような関係性での性行為は、リスクが高まります。小さいうちからプライベートゾーンについて話し合うなど、「あなたの体は大切なもの」だということを伝え続けていきたいですね。詳しい解説はこちらの記事でご覧ください。▼高2の息子に初彼女ができた。心配した父親が真剣な話をすると「避妊具を買うのは恥ずかしい」という本音が(マイナビ子育て編集部)
2024年07月04日<投稿主:47歳男性/子:16歳男子>息子に彼女が出来た(※写真はイメージです)ある日、子ども同士が仲の良い保護者の方から、うちの子に彼女ができたという話を聞きました。息子に直接聞いてみると、否定をしませんでした。親から見ると、自分の子どもは幼い印象があり、恋愛していると知っただけでも驚きではあります。また、高校生ともなると、性的な関係に発展する可能性もあります。きちんとした知識をどこまで持っているのかも分からないですし、彼女との付き合いが進む中で、妊娠などのトラブルに発展してしまわないか……という不安が自分の中に強く出てきました。息子と父子2人きりで話をすることに(※写真はイメージです)母親が不在の日、「セックスについての知識はあるのか」「避妊具は用意しているのか」といったことを、息子にストレートに聞いてみました。初めは親子でこのような話題を扱うことを恥ずかしがっていましたが、こちらが真剣であることを感じたのか、意外と素直に話してくれました。せっかくの場なので、素直な気持ちで話をしてほしいと伝えると、息子はスマホで性的な動画を観たりすることはあり、セックスについての知識はある、すでに経験をしている友だちから話を聞いている、などと言っていました。しかし一方で、避妊具については「まだ用意する必要がないと思っている」と言うのです。親子で包み隠さず話すことが安心につながった(※写真はイメージです)知識があるというのなら、彼女との関係でいつお互いがそういう気持ちになるかはわからないのだし、避妊具はしっかり用意しておかなければならないこと、それを用意していることは彼女を大切にすることだと思う、と伝えました。ただ、住んでいる場所がそこそこ田舎ということもあり、コンビニやドラッグストアで避妊具を買うのが恥ずかしいという息子。その気持ちは分かるので、ネットで買うことを提案し、その場で一緒にスマホから注文しました。母親には秘密にし、届いたものは本人に渡しました。変に遠ざけず、親として素直に心配していることを話せてよかったと思います。恋人との関係が発展してこちらが色々と詮索する前に、素直に話し合えたので、私としても安心することができました。息子には相手の気持ちを尊重し、良いお付き合いをしてほしいと思います。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)避妊についてうまく伝えるには年頃の子どもに、お付き合いしている相手がいたとして、避妊についての知識があるのかどうか、心配になるものです。かといって、年頃の男の子に面と向かって切り出すのはなかなかきっかけがないものです。初潮や精通のタイミングで妊娠の仕組みを教えたときに、避妊についても伝えるとよいでしょう。避妊をしないと大変なことになる、という脅し方ではなく、妊娠は何歳くらいからパートナーにおきてもいいと思っているのか聞くことも大事です。その上で、性行為をしたいと思ったときに妊娠の可能性を減らすための方法として、避妊があるんだよ避妊をしなかったことで、人生の予定が変わるのは女の子だよ。相手のことを思うなら、避妊は大事なことだよということを教えます。できるなら、実際にコンドームを渡すのもよいですが、渡すだけではなく、使い方やなぜ必要なのか(避妊、性感染症予防)を伝えるようにします。使い方や避妊をする理由がそもそもわかっていなければ、意味がありません。性行為をするということは、自分と相手の人生に関わる責任があることで、避妊や性感染症の知識があるということは大前提です。知識がないうちは、性行為をする資格はないと親からはっきりと伝えることが大切です。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年07月02日学校での性教育が始まるのは、小学校の4、5年生くらいからですが、実はもっと幼い頃から教える必要があると言われています。それはどうしてでしょうか? 未就学児にとっての性教育の必要性と、家庭での伝え方をとにかく明るい性教育「パンツの教室」協会代表理事の、のじまなみさんにお聞きしました。教えてくれた人のじまなみさん性教育アドバイザーとにかく明るい性教育「パンツの教室」協会代表理事看護師として泌尿器科に勤務した後、子育て中の出来事が転機となり、とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会を開校。全国の企業や行政機関、青年会議所、小・中学校などで講演を行うほか、性教育インストラクターの養成にも携わる。「赤ちゃんはどこからくるの? 親子で学ぶはじめての性教育」(KADOKAWA)など著書も多数。CONTENTS未就学児からの性教育はどうして必要?未就学児にはどのようなことを教えたらいい?小学生になったら教えてあげたいこと読者ママが「子どもの性教育」について のじまなみさんへ質問!のじまなみさんおすすめ 性教育を伝える絵本未就学児からの性教育はどうして必要?デジタルネイティブと言われる今の子どもたちは、生まれながらにしてインターネットやスマートフォンがすごく身近。また、家事の合間やぐずったときに動画を見せたりと、デジタルデバイスがベビーシッター代わりになっているご家庭も少なくありません。子どもだけで動画を見る機会もありますから、誤って大人向けの動画サイトや、アダルトサイトにアクセスしてしまうこともありえるのです。にも関わらず、日本では、動画サービスへの法の整備が追いついていない状況。そのうえ、豊かな性教育がなされているかというと、そうとは言えませんよね。未就学児ではなおさらです。動画で見たことを、保育園や幼稚園の友達にしてしまうことも考えられますし、大人がしてしまったら痴漢行為にあたるようなことを、未就学児がしてしまっているという現状も。なんとなくの興味と無知さによって、してはいけないことをしてしまう可能性があるのです。だからこそ、性についての正しい情報をきちんと伝え、向き合い方を教えてあげることが必要です。未就学児にはどのようなことを教えたらいい?①性教育は“愛情を伝える”ことからスタート性教育というと、男女の体の違いを教えることだとイメージしがちですが、未就学児にはじめに伝えるのは、「あなたも大事。みんなも大事」ということ。動画で見たことを友達が嫌がるのにしてしまうのは、相手が大事な存在だと気づいていないから。ですが、相手を大事だと思えるようになるには、まず自分自身が大事な存在であると認識することが必要です。それには、大人が愛情を伝えることがいちばん! 「あなたのことが大好き」「今日も可愛いね」といった、毎日の声かけで愛情は伝わるものです。相手を大事にする、誰かを傷つけてはいけない、そういった思いやりの気持ちは、大人から愛情を受け取り、子ども自身が自分は大事な存在であると気づくことから生まれるのです。②パンツを一緒に洗いながらプライベートゾーンを伝えよう2、3歳になってパンツをはくようになると、おもらしをしてしまうこともありますよね。実はそのときが性教育のチャンス! お風呂に入ったときにパンツを一緒に洗いながら、男女の体の違いや、プライベートゾーンが大切な部分であることを話してみましょう。成長期になると、女の子は生理、男の子は精通によってパンツを汚すことがありますから、第二次成長期の話しをするのもいいでしょう。そのあとに、絵本を使って体の仕組みを教えてあげるとスムーズ。子どもはすぐに忘れてしまうため、幼い頃はとくに、繰り返し教えてあげることが必要です。③心地いい距離感が人によって違うことを教えようお母さんのおっぱいを触っているから、友達にもしてもいいと勘違いしてしまう……。これは、子どもが相手との距離感を理解していないから起きること。心地いい距離感が人によって違うということは、大人では理解できますが、幼い子どもにはわかりにくいもの。ですから、「ギュッとされて嬉しい人と怖いと感じる人がいるんだよ」「お母さんとあなたで心地いい距離感、お友達とあなたで心地いい距離感は違うんだよ」のような感じで、心地いい距離感が人によって異なることを教えてあげましょう。④相手に触れるときは許可をとることが必要相手との距離感を伝えたら、次は子ども自身に置き換えて説明します。「あなたはどこまでだったら許せる?」「勝手に手をつながれたら?」「急にハグされるのは?」「勝手に体を触られるのは?」と、具体例を出してあげると、想像しやすくなるでしょう。その後で、誰かに触れたいときは「手をつないでもいい?」「ぎゅうしてもいい?」と必ず許可を取り、「いいよ」という返事を待ってから、握手をしたり手をつないだりすることを教えます。ただし、子どもですからそのときの気分で、ノーと言われることもありますよね。それも考慮して、「嫌いだかやめて、と言ってるのではない」「嫌だと言われたらやめる、それも優しさ」ということを伝えるのもポイント。小学生になったら教えてあげたいこと小学生になるとひとりで行動する機会がぐんと増え、さまざまな情報も入るようになります。トラブルに巻き込まれないためにも、「知識」というお守りを持たせてあげましょう。①正しい防犯の知識を身につけよう「知らない人には決してついて行かない」ということを必ず伝えたうえでしておきたいのが、通学路の確認。入学したら一緒に歩いてみましょう。暗くなると辺りの雰囲気が一変しますから、朝と夕方に何度か歩いてみるのがおすすめ。歩きながら、「子供110番の家」、コンビニや商店、図書館、警察署など、助けを求められる場所を教え、何かあったときは「助けてくださいって逃げ込むんだよ」と、困ったときはすぐに助けを求められることも伝えます。保護者の携帯番号や、自宅の電話番号を伝えておき、公衆電話の使い方も覚えさせておくといいでしょう。公衆電話は、一度で構わないので、子どもにかけさせてみてください。合わせて、警察や救急へ通報する、緊急用の赤いボタンのことも教えてあげましょう。②インターネットとの関わり方を教えよう小学生になると携帯電話を持つ子どもが増えますよね。持たせている携帯が、さまざまな情報にアクセスできないようにしていても、本人以外の携帯やパソコンからアクセスしてしまうことも。「悪口をインターネット上に書き込んではいけない」「自分の裸の写真をふざけて送ってはいけない」など、 インターネットを利用する際のルールを合わせて教えること。大人にとっては当たり前のことでも、それを知らないのが子どもなのです。③小学校4年生を迎える前に性教育を小学校4、5年生になると、ホルモンの影響で、性的なことに興味が湧くようになります。それは自然なことなのですが、そのタイミングで性にまつわる正しい知識がなく、さまざまな情報に触れてしまうと、「性=いやらしいこと、汚いこと」というマイナスイメージが植え付けられてしまう可能性が。日本ではアダルトサイトに簡単にアクセスできるにも関わらず、性教育がとても遅れています。セックスによって受精に至る過程はもちろん、避妊の仕方や妊娠の過程も、学校の性教育では教えてくれません。思春期が訪れたときの手助けになるように、未就学児や小学校の低学年から、正しい知識を伝えたいものです。読者ママが「子どもの性教育」についてのじまなみさんへ質問!Q.5歳の娘がいます。子ども向けの性教育の絵本を読んであげたのですが、興味を示しません。まだ早かったのでしょうか?Aさん(5歳女の子のママ)A.未就学児にはじめに読み聞かせるなら、一般的な性教育の絵本よりも、愛情が伝わるようなものがおすすめ。「生まれてきてくれてありがとう」、それを伝えることからはじめましょう。また、体の仕組みや性行為について伝えたい場合は、クイズ形式の絵本など、楽しみながら読み進められるものはどうでしょう。子どもはクイズが大好きですし、楽しみながら読むことで難しいこともスムーズに覚えられます。性に関しては大人の方が敏感なので、大人が恥ずかしいと感じると子どもはそれを察知してしまうもの。クイズ形式の絵本なら、親の恥ずかしさも軽減されるのではないでしょうか。Q.6歳の息子に「保育園で女の子とチューしたよ! ママとパパはしたことある?」と聞かれて返答に困りました。してはいけないことなのか、でも海外の人はするし……。どのように答えたらいいのでしょう?Mさん(6歳男の子のママ)A.4歳以上の子どもに対しては「してはいけないこと」と教えます。チューはもちろん「お尻を触る」「下着を脱がす」「自分のおちんちんを見せる」など、大人がすると痴漢にあたる行為は絶対にしてはいけません。それはトラブルを回避するためです。相手に嫌な思いをさせてしまう場合もありますし、悪意ある大人がその行為を見ていた場合、「この子はチューならしてもいい」と勘違いし、トラブルに発展する可能性も。「ママとパパはしてるよね」を聞き返された場合は、好きな人同士や結婚している人、チューをしたあとにきちんと責任が持てる人はしてもいい、ということも合わせて伝えましょう。Q.プライベートゾーンの話しはしたのに、男兄弟ふたりで「ちんちーーん!」と爆笑しながら家の中を走り回っています。人に見せるのはダメと教えているので止めたいのですが、人前ではないからいいのでしょうか?Oさん(10歳・6歳男の子のママ)A.男の子兄弟のご家庭ではよくある光景かもしれませんね。ピンチはチャンス! せっかくですから性教育の話をしてあげましょう。パパも一緒に遊んでいるなら、家族全員で話し合ってみるのもおすすめ。ただし「おちんちんを見せる行為は、人前では決してしてはいけない」ということは何度も言い聞かせること。「人前では?」「見せちゃだめ!」、「お家では?」「オッケー!」、「お外では?」「見せません!」と親が確認し、答えを子どもに言わせることで、人前で見せてはいけないということを、しっかり認識できるようになります。Q.10歳の息子が、水着を着ているお姉さんに興味を持ち始めました。幼馴染の女の子とお泊まりをしていますが、ちょっと心配。お姉さんには興味があるけど、同級生には興味がなさそうです。Cさん(10歳男の子のママ)A.同級生に興味がなさそうというのは、親の思いすごし。お姉さんに興味があって、同級生に興味がない、それは本人でなければわかりません。10歳は性ホルモンが分泌しはじめる時期。女の子の方が性的なことに関心があったりもする年代です。生理が始まっている子もいますし、妊娠する可能性がゼロではないのです。そんなことありえない、それがありえないのです。ただし、お泊まり自体は悪いことではないので、ふたりきりで寝泊まりしたり、一緒にお風呂に入るのを避けるようにすれば構いません。のじまなみさんおすすめ性教育を伝える絵本赤ちゃんはどこからくるの? 親子で学ぶはじめての性教育のじまなみ・著、林 ユミ・絵/幻冬社幼い頃から知っておきたい、体と性のふしぎを親子で一緒に学べる一冊。子どもの「なぜ?」「どうして?」にわかりやすく楽しく回答。いのちのおはなし日野原重明・文、村上康成・絵/講談社医師である著者が、10歳前後の子どもたちを対象に小学校で行ってきた〈いのちの授業〉。そのひとコマを描いた絵本。うまれてきてくれてありがとうにしもとよう・文、黒井 健・絵/童心社絵本を通じて親から子へメッセージを伝えることで、子どもの自己肯定感を育み、かけがえのない命の誕生を親子で喜びあう一冊。おへそのあな長谷川義史・作/BL出版赤ちゃんは、お母さんのおなかのなか。おへその穴から見えるのは、生まれてくることを待ち望む家族たち。命の誕生を楽しく描いた絵本。このように性教育は、男女の体の違いを教えるだけでなく、相手を思いやる気持ちも伝えて育む、“コミュニケーション教育”という側面もあります。さまざまな情報が溢れるこの時代においては、自分の身を守る手段にもなり得るため、偏った情報に触れてしまう前に、性についての正しい知識を子どもに伝えることが大切です。\公式SNSをフォローして最新情報をCHECK!/
2024年06月24日【関連】コンビニで子どもが万引き!そのとき親は……子どもへの「性教育」について、悩まれているご家庭は少なくありません。今回は、11歳の息子と9歳の娘を持つママさんからの投稿をご紹介します。兄妹のお風呂を分けるタイミングがわからない……<投稿主:41歳女性/子:11歳男子、9歳女子>(※写真はイメージです)11歳の息子と9歳の娘が未だに一緒にお風呂に入っており、いつまで一緒に入り続けていいものか悩んでいます。私もいつまで息子と一緒にお風呂に入っていいものか……。そろそろ「性」への興味を持ち始める年頃では? と思うのですが、まだまだ幼くて全然興味を持っておらず、どのように異性のことを考えているのかわからなくて困っています。どのように性教育を進めていけばいいのかもわからないですし、変なことを学校で知ってきても嫌です。「性」についての質問の答え方がわからない(※写真はイメージです)自分としては答えを明確に話せるようにならないとうまく伝えられないと思っているので、もう少し考えたいですし、正しい答え方が知りたいです。しかし、誰に相談したらいいのかもわからないですし、どれが正解でどれが間違っているのかがわかりません。息子はそろそろ陰毛も生えてくる頃かと思いますし、修学旅行も近いので、周りの男子と比べて嫌な思いや不安な思いをするのではないかと考えてしまうことも多いです。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)小学校高学年なのにお風呂あがり、いまだに全裸でリビングまで出てくる……小さいころは、体をふいたり、着替えのお手伝いをしたりなどが必要ですが、小学生になったらもうひとりでできることでしょう。高学年ともなれば、脱衣所などでせめて下着ははいて出てきてほしいところですね。脱衣所でパンツははいてから出てきてね。プライベートゾーンは、人には見せないものだよできれば、小さいときから、おむつやパンツを脱衣所ではかせてからリビングに行くという流れを身につけておけると◎。どうして親は、着替えてから出てくるのかを話すのもよいでしょう。異性の兄弟姉妹がいる場合は、着替える場所、お風呂も別にしたいところです。簡易カーテンで仕切ったりして、着替える場所をつくるようにしましょう。気になってのぞこうとする様子があれば、兄弟姉妹でも、裸をのぞいたりしたらダメだよ。プライベートゾーンを見たり、触ったりしていいのか決めるのは、その子自身だからねと伝えます。興味のほうがまさって、異性の兄弟姉妹の性器を見たり触ったりということもあります。興味がでてきていたら、最初にプライベートゾーンについて伝え、勝手に触ったり、見たりしてはいけないことをくり返し話すようにしましょう。また、触られたり、見られてイヤだったときは必ず大人に話すようにということも伝えましょう。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年06月24日【関連】コンビニで子どもが万引き!そのとき親は……子どもからストレートに「パパとママはHしてるの?」などと聞かれて、困惑しない親はいないのではないでしょうか。今回は思春期の娘への性教育の悩みを抱える、30代男性のエピソードです。「パパは男の子が欲しかったんでしょ?」<投稿主:33歳男性/子:11歳女子>(※写真はイメージです)2人姉妹の父親です。先日、私が家で晩酌をしていると11歳の長女が急に尋ねてきました。「パパは本当は男の子が欲しかったんでしょ?パパは野球好きだし、キャッチボールしたかったんじゃないの」と。さらに畳みかけるように、なんで3人目は作らなかったのかと聞かれ、極めつきはこの質問でした。「もうママとHはしてないの?」それまで気持ちよく飲んでいたのが、酔いが一気にさめるほどの衝撃でした。なんと答えてよいかわからず、酔っていることにかこつけて聞こえないふりをし、何とかその場をごまかすのが精いっぱいで……。友人にこの話をしたらドン引きされた(※写真はイメージです)思春期の娘が、どれだけちゃんと意味を理解したうえで言ってきたのかはわかりません。正直、「女性同士なんだから、ママに話してくれればいいのに」と思ったりもしました。その翌日に、たまたま同じ年頃の娘さんを持つ友人(男性)と会う機会があったので、この話をしたところ、彼は「なんて言ったらいいかわからない」「娘にそんな話をされるなんて想像できない」と、かなり引き気味の対応でした。親しい友人にまで気色悪そうな態度を取られたことは、さらにショックでした。前夜は妻に言うのも気まずいと思って言いませんでしたが、帰宅後に妻に「こんなことがあった」と打ち明けると、妻も「え、あの子がそんなことを?」と驚いていました。2人の娘の性教育、いったいどうするのが正解なのか(※写真はイメージです)この出来事があってから、娘たちの性教育について真剣に思い悩むようになりました。長女は「どうして子どもができるのか」はすでに理解しているようですが、果たしてそれが正しい知識なのかはわかりません。将来、彼氏の家に泊まりに行くという日も来るでしょう。そうなる前に、どういうアドバイスをするべきか、避妊についてどこまで確認するのか、……親子でそういう話をすると考えただけで気が遠くなりそうです。子育てとはただ育てるだけでなく、色々なことを教えてあげてこそなのだと、それが大人の責任なのだと改めて気付かされました。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)「パパとママもセックスしたの?」と聞かれたら....子どもに性行為についての話をしたら「じゃあ、パパとママもセックスしたの?」と聞かれたという話もあります。ちゃんと理解をしているということですね。その上で、自分が生まれたってことは、パパとママも性行為をしたんだなと思ったということでしょう。しかし、性行為についてはプライベートなことなので、子どもには、そうだね。したから、あなたが生まれたんだよ。生まれてきてくれてありがとうと生まれてきてくれたことを感謝して伝えてもよいですね。もし回数を聞かれたりしたら、あなたが生まれているので、1回はしているけれど、あとはプライベートなことだから話さないよと伝えましょう。性教育をするから、性的なことの説明をするからといって、必ずしも自分自身の経験を伝えなければいけないわけではありません。科学的に説明しましょう。絵本などを使って、一緒に読んでもよいでしょう。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年06月22日【関連】コンビニで子どもが万引き!そのとき親は……小中学生の子どもを育てる家庭では、「パソコンは家族で共有」というルールを定めているケースも多いでしょう。もし、そのパソコンで子どもがアダルトな情報を検索していることがわかったら……。中2の男の子を持つ母親からのお悩みエピソードです。家族共有パソコンの履歴を見たら……<投稿主:57歳女性/子:14歳男子(当時)>(※写真はイメージです)息子が中学2年生だった頃の話です。子ども専用のパソコンはまだ持たせていなかったので、リビングに置いてある1台を家族で共有していました。ある日、母親の私がパソコンを使った時、なにげなくブラウザの検索履歴を見ると、アダルトビデオの女優の画像がずらりと出てきて驚きました。夫はさすがに共有パソコンでそのような行為はしないと思われ、そうなると間違いなく息子の仕業です。私はものすごく大きなショックを受けましたが、その時は直接子どもに問いただすこともできませんでした。検索履歴を親に見られているとはつゆ知らず(※写真はイメージです)後日、また検索履歴を見てみると、やはり同じ女優のアダルト画像が出てきました。その後も何度か同じようなことが続きました。どうやら息子はパソコンの知識はあまりなく、検索履歴が残ることや、自分で履歴を消せることなどを知らない様子。母親にアダルト画像を見られたことも気づいていないようで、あまりの無防備さになんだか可哀想とも思ってしまいました。また、その時点では画像の閲覧のみで動画などは見ておらず、有料サイトを利用した形跡も見当たりませんでした。そのため、なんとなくそのまま放っておくことに……。「放任したのは正解だったのか?」今でも悩みは尽きない(※写真はイメージです)最初に見つけたときはショックでしたが、当時は「中学生だとそういったものに興味が出る年頃だろう」と考えて自分なりに飲み込みました。異性の親にそういったものを見ていることを知られたとわかったら、息子はとても恥ずかしく自尊心が傷つくのではないかとも思いました。その後は、息子には誕生日にスマホを買い与えたので、共有パソコンを使う頻度は減り、もはやどのようなものを見ているのかはまったく把握できてはいません。傍目には健全に過ごしているように見えますが、あのとき性教育というような話をしておくべきだったのか、親として本当は何か対応が必要だったのではないかと今も考えてしまいます。正解はいまだわからず、母親としての悩みは尽きません。(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)====================上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』日本文芸社より一部抜粋・再編集)ネット検索の履歴がアダルトサイトだった共有で使っているパソコンやタブレットなどの履歴を見て、アダルトサイトや動画が出てきてびっくりすることがあると思います。最近では履歴を消していても、検索されているキーワードに関連することが広告として出てきたりもします。そこで、気がつくということもあるでしょう。関係のないサイトを見ているとき、ゲームをしているときに広告で入ってきたものを、子どもが思いがけず見てしまったということもあります。また、アダルトサイトなどの中にはクリックしただけで高額請求されたり、知らないうちに課金に誘導されたりといった場合もあります。それを防ぐには、アクセス制限やフィルターなどをかけるようにしましょう。ネット以外にも、マンガやDVDなどで、友達から貸し借りがあるかもしれません。そこまでは、親も立ち入れないので、まったく目にふれさせないということは不可能です。親が注意すればするほど、隠れて見たりしてしまうものです。それでも、子ども自身が探して見ているようだったら、その世界はフィクションであること、現実とは違うものということを伝えてみてもよいでしょう。見分ける力を身につけさせて、子ども自身に任せてみます。12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育: 思春期の体と心・防犯・SEX・生命・人との境界線(2024/6/10時点)詳しく見る¥ 1,650
2024年06月21日スイスで3歳児を育てているケイコモエナさんが幼稚園で体験した「幼児の性教育」。最初は戸惑いながらも、少しずつその大切さを痛感していきます。■スイスの幼稚園で性教育のお知らせが! えっ?! 性教育?! 早すぎじゃない?! と、思われますか?性犯罪から子ども達を守るための授業と伝えられたのですが、逆にこんな知識を幼い頃から教えることで子どもたちに恐怖心を与えることにならないか、とても心配でした。性教育で教わった4つのこととは…?そして、性教育授業があった日の夜のことです。少しづつ説明をしてくれた息子。だんだん授業の内容が分かり、想像していたものとはかけ離れた内容だったことがわかりました。教わったのはこの4つ。・自分の体を大事にすること・顔も体も自分のもの、他の人が触るのは拒んでもいいということ・もし触れられて「嫌だ」と思ったら、とても大きな声で拒否をすること・もし誰かに触れられたら、信頼できる大人に絶対に言うことこんなに幼い我が子が「自分のからだを大切にするんだよ」とお腹をなでるのを見て、心が熱くなってしまったのでした。この漫画に対して、読者たちはどのような考えを持ったのでしょうか?こちらは投稿されたエピソードを元に2020年5月18日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に集まった読者からのコメントをご紹介します。■どう教えるべきか悩んでいる人が多数 まずは、読者たちに「子どもへの性教育は必要だと思いますか?」という質問をしました。その回答のほとんどが「必要だと思う」というもの。多くの人が、プライベートゾーンの話や絵本から始めていました。・まだ小学一年生なので、「大切な部分は他人に触らせない、触らない!見せない、見ない!」というところから教えました。・困ったことはない。ありのままを包み隠さず、生命科学の立ち位置で、「命は素晴らしい、あなたは素晴らしい存在」と伝えるのが性教育だと思います。・困らない。事実を正しく伝えるだけだから。・まだ0歳なのですが、必要なことかと思ってます。・体のことに興味のある子だったので、生殖のことを早くから聞かれました。そこで本を使いながら相手を思いやることを教えました。 また、水着で隠れるところは他の人に触られたら拒否していい、自分を責める必要はないと説明もしました。この漫画を読むと、拒否の仕方なども参考になりました。・「あかちゃんはどこから?」という本を本棚に置いておきました。小学生ぐらいになったら教えようと思っていたら、5歳ぐらいで読み始め、それからは結構オープンに教えています。・3歳の娘に「お風呂で体を洗うとき以外は、あなたの体を人に触らせないよ」と伝える。親子でスキンシップで遊んでるときでも、子どもに「いやだ」と言われたら、「ごめんね」と言ってやめる。次にご紹介するのは、とはいえ、自分たちが性教育を受けていない親が多いので、困ったこともあったという人も多くいました。具体的にどんなことに困ったのかを見てみましょう。・図書館で絵本を何冊か借りて読み聞かせをしました。赤ちゃんが産まれるメカニズムや生理のしくみが、思ったより踏み込んだ書かれ方をしていました。性教育は望まない妊娠を防ぐ目的が大きいと思っているのですが、なぜ望まない妊娠をする可能性があるのかは、どの絵本も触れていません。読んだあと、子どもとってはそこが疑問に残り、説明に苦労しました。 説明しにくいからこそ絵本に頼ったので、肝心の部分についての説明まで欲しかったです。・性教育に関する本を子どもに読ませたのですが、親は性について「恥ずかしいもの」という思い込みが強いので、内容に関して質問されても、簡潔に説明することが難しく大変でした。・いやらしくならないように伝える伝え方が分からなくて、曖昧なことしか言えなかった。・「赤ちゃんはどうやってお腹の中に入るのか」という質問に対する答え。・固有名詞をどのように使うか悩んだ。結局よく使われる「水着で隠れるところ」のような言い回しをした。・10歳の女の子です。 未だに困っているのは直接的な行為についての教え方です。もう教えた方がいいのか、まだ早いのか。昭和生まれの私自身は、性教育は学校で生理や妊娠の仕組みなど習った程度で、親からは一切教えられたことはありません。児童の頃に性的虐待を受けた人が「それがそういうことだと当時はわからなかった」と証言していた記事を読んで愕然となり、とても不安になりました。親の見ていないところで娘がそういう目に遭ってしまったら、取り返しの付かないことになってしまうと思います。 知らせることが子供のためになるとわかっていても、説明することに抵抗感があります。・先ずは水着で隠れる位置は大切なところと言うことと、お風呂で自分で洗うことをどの話でも推奨されますが、幼いうちは清潔に保てるか、親のチェックはいるかと思うので、線引きをどうしたらいいかで悩みます。・子どもの年齢に合わせて、どこまでの内容を教え伝えるべきなのかの境界線がわからなかった。・教えるためには自分に羞恥心があっては、確かな知識が伝わらないことです。子どものなぜ?どうして?に詰まってしまうことがありました。3歳から教えられるような性教育を、親として受けれたらと思います。幼稚園や保育園もそうですが、小中学校の先生でさえまともに教えてはいません。性とは命の源という見方から、どう教えていけばいいのか私自身も学びたいです。最後にご紹介するのは、読者たちが体験した我が子と性教育についての体験談です。毅然とした態度で教えることが必要だとわかっていても、現実として難しいこともあるようです。・6歳男児に、『だいじ だいじ どーこだ?』という絵本を読み聞かせようとしましたが「気持ち悪い!読まないで!」と言われてしまいました。それまで、「体の大切なところ(プライベートゾーン)は人に触らせないよ」と簡単に話してました。絵本でこのような反応があるとは思わず、びっくりしました。 成長の証だと思いますが、素直に受け入れる3才ごろから性教育を始めればよかったと思いました。気持ち悪いと思うということは、何か間違えた捉え方をしているのかなとも思います。今は無理に情報を与えず、子どもが興味を持って聞いてきたときに、恥ずかしがらずに伝えるように意識してます。 タイミング、伝え方など大変難しいテーマだと思ってます。・早めに教えた方が良いと思って、幼稚園児の頃から絵本など見せたりし、どうしたら妊娠するかなど教えていました。娘が小6になったあたりから友だちからBL本等を貸し出されたり、性的な動画を見ていてそのような話をしてくるそうで、娘もそういうことに興味を持ち出した。それはある程度致し方ないと思うのですが、私にあけすけに関心のあることを報告や質問してきて困っています。恋愛や精神的な愛情というものがすっぽ抜けて身体的な話ばかりをしてきます。「性的なことは汚いことではないと子どもに話すべき」とよく色んな媒体で見かけますが、だからと言って、家族との食事中にそんな話をしようとするのは適切なのか、年下の弟も意味を理解せずに色んな言葉を聞き齧ってしまっているので、私はすごく不快に感じてしまい、いつもストレスを抱えています。・長女が小学5年生の時に性教育の授業があり、その日の放課後にニヤニヤしながら色々と聞いてきた。そこで真顔で「大人になって、結婚したいって思える相手とすること。特に女の子は、妊娠する可能性があるから自分の人生を左右する出来事に繋がる行為」と説明した。 自分が20歳で長女を出産、その後離婚をしているので、「後悔はしていないけど、1人で育てるのは大変だったし、出産していなかったらどんな人生だったかな?と想像する事はあったよ。結果、やっぱり産んで良かった」 と心境も話した。もう中3になり下ネタや性的な話を理解しているので、彼氏が出来たら避妊について話そうと考えている。北欧と比べて日本は遅れていると言われている性教育。小さい頃から、年齢に合わせた教え方ができるように、親も一緒に学べるものがあればいいのに…というのが本音。我が子の性教育を通してケイコさんはふと幼い頃に友達に起きたことを思い出すのでした…。▼漫画「スイスで出会った3さいからの性教育」
2024年06月20日何気なくバラエティ番組を見ていたときのこと。幼稚園生の息子が「この人、男? 女?」と聞いてきました。答えに困ってしまった私。そのことをママ友にも相談してみたところ、それぞれ違った反応が返ってきました。息子の性教育について初めて考えさせられたときの体験談です。 テレビに出ていたタレントさんを見てあるとき、息子がテレビを指さして「この人、男? 女?」と聞いてきました。テレビには、ワンピースを着てメイクをしている男性タレントさんが。私はなんと言えばいいのかわからず、息子に「どっちだと思う?」と聞き返し、その場をごまかしてしまいました。 固定概念は持ってほしくないと思いつつも、私はそのタレントさんを男性と認識していました。声が低く、ご本人も男だということをにおわせていらっしゃったので。しかし、ご本人は女性として生きたいのでは? それとも服装が女性的なだけ?と考えれば考えるほど、正解がわからなくなりました。 ママ友に話してみると別の日に、ちょうどママ友たちの間で性教育の話題になりました。私もラジオやテレビで子どもの性教育の話題を耳にしていたので話を聞いていたのですが、そういえばと思い、息子からの難問について話してみました。すると、同じような質問を受けたというママさんがいて、その方は「男性だよ」とはっきり説明したとのことでした。 また、別のママさんからは子どもに「あの人、おじいちゃん? おばあちゃん?」と聞かれてとても焦ったという話も。まだまだ性教育なんて先のことと思っていましたが、急に身近なことに感じました。 結局のところ、何が正解なのかという答えはわからなかったのですが、そうやって考えることが性教育の糸口になるのかもしれないと感じています。私が「どっちだと思う?」と聞いたとき、「この人は女の人かな?」と自分で考えていた姿にも成長を感じた出来事でした。 イラストレーター/まっふ著者:田丸あかね現在、小学校2年生と幼稚園年長の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月14日