初めての読書感想文!文章苦手な子に親が手助けできるポイント
子ども自身が読む場合でも、一度親が目を通しておくと、このあとのステップが進めやすいので、親もぜひ読んでみましょう。
ステップ3:質問してメモをする
読み終えたら文章化していくのですが、いきなり原稿用紙に向かって書くことは難しいです。「思ったことを書けばいいよ」と言っても、それもなかなかできません。
そこで、書くべきことを質問しましょう。質問しながら、答えを紙に書いて並べていきます。
書くべきことは、この3点。
1.選んだ理由
2.本の概要
3.感想
この3点の答えを導き出すような質問をします。
「どうしてこの本にしたの?」→「好きだから」
「前はいつ読んだの?」→「保育園の時」
「保育園の時から好きだった?」→「うん」
「どんなおはなし?」→「一寸法師がおにをやっつけた」
「一寸法師ってだれ?」→「小さい男の子」
答えからさらに質問を重ねていって、それぞれの答えをメモします。
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長女の時はこの段階を自分でメモを書かせてみましたが、なかなか進まず…、長男の時は親がやることにしました[/caption]
ステップ4:メモを並べて口頭で確認しながら文章に
ひととおり答えが出てきたら、メモを並べなおしながら、口頭で「〇〇がこの本をえらんだのは、保育園の時から好きだったからなのね」「このお話は、一寸法師っていう小さい男の子が鬼と戦って……」と確認しながら、文章化していきます。
ステップ5:並べたメモをもとに原稿用紙へ書く
最後まで確認ができたら、「じゃあ、書いてみようか」と、横にメモをおいて原稿用紙に向かわせます。
この方法で、当時小学校1年生の長男に書かせてみたら、下のような原稿用紙1枚がちょうど埋まりました。
原稿用紙2枚と指定されていたら、これにさらに質問を加えていきましょう。
「鬼は何人いた?」「お姫様は一寸法師のことどう思ってた?」「〇〇ならこういう時どうするかな?」「うちでのこづちがあったら何につかいたい?」…。
息子は、一寸が3cmだと知り、アリと一寸法師が並んだ絵を見て、「3cmのアリ、おっきい!」ということに気づいたところで目がキラキラ!大人からしたら、本文とは関係ないような気もしますが、それが本当に子どもがこの本を読んで感じたことなので、そこはしっかり残しました。