男の子に叩かれたことが影響しているのかと思い、先生に聞いてみましたが、ケンカになっていることはほとんどないとのこと。娘が叩かれたという男の子は、先生から見ても私から見ても、とても穏やかな子で、1度ケンカになったことはあるとしても、登園をイヤがる原因には思えませんでした。
娘が泣くようになった理由
それでも、相変わらず園の支度は進んで自分でして、機嫌よく園に向かうのですが、保育室の入口に着くとスイッチが入ったように表情を曇らせ泣く娘。
不思議に思っていたある日、娘が1番仲良しの友達と登園時間が一緒になりました。すると娘が友達に「今日も泣く?」と小さな声で聞いていたのです。
そこで気づいたのですが、泣くようになった理由はなんと「友達のマネ」だったのです。
その友達は娘と同じくお兄ちゃんがいて活発な女の子で、入園後すぐに仲良くなりました。似ているようで違う所は、娘は「しっかり者でいたい」という思いが強くいつも背伸びしてしまうタイプ。
それに対し友達は、素直で子どもらしい面がありました。入園当初から朝はママと離れたくないと泣き、先生にだっこ、日中はケロッとして笑顔いっぱいに遊んでいました。
そんな友達が朝泣く姿を、娘はうらやましく感じていたのかもしれません。そんな時私が「園で泣いてもいい」と言ったので、「マネしてみよう」と思ったのだと思います。
「泣いてしまう」というよりは「泣くと決めた」娘。大粒の涙で泣けるところにわが娘ながら女優魂を感じます(笑)。遠足などの行事の前日は友達と二人で「明日の朝は泣かないようにしようね」と約束をしていました。
私は娘のその状況を先生にも相談して、あたたかく見守ることにしたのです。
朝の大泣きは大切な成長過程
朝、大泣きしてスムーズに登園できなくなり、大変になった反面、うれしい変化がありました。
それは、娘が「ママやって」と素直に言えるようになったこと。
それまではお兄ちゃんやその友達のように、なんでも自分でしなきゃという思いが強すぎて、難しいことでも私が手を貸すと怒っていました。結局1人ではうまくいかずいつもイライラしていて、それを見るたび、もどかしさを感じていました。
しかしそれが減り、困った時には素直に助けを求めるように。がんばりやの娘だからこそ、これからの園生活でも、「一人でできる」ことだけがいいことではなく、友達と協力したり、時には頼ったりする事ができるようになってほしいと思います。