わが家のペットは保護犬。子ども達に教えたい命を育てること
「お母さんになったら赤ちゃんのオムツを替えなきゃいけないんでしょ? うんちを触るのがイヤだな」と言っていたのが、子犬のうんちとおしっこもイヤがらずにお世話している姿に感心しています。
一番犬を飼いたがっていた次女は、動物病院にも必ず同行。私ひとりで行けるところですが、そこもあえて一緒に行くように心がけています。
そして彼女は犬が収容されていた、保健所の牢屋のような施設が今でも忘れられないと言います。以前、犬の殺処分についてテレビ番組で見たのを鮮明に覚えていて、「あの場所は動物にとっては地獄だよね」と次女。
「保護された動物に新たな飼い主が見つかればそうはならないだろうし、ペットを捨てる人がいなければ悲しい思いをしなくてもすむはずなのにね」と、以前よりも状況が分かるようになったようです。
引き取ってすぐの頃は私自身が、「あれだけ考えて決めたはずなのに本当に育てられるのか?」と不安になったこともありました。それから2か月余り、葛藤で頭が混乱していた私も、今は家族の一員になり安心してのびのびしている子犬を見ながら、育てる自信がついてきたところ。
現在はしつけに四苦八苦。犬を育てるのも子育てと同様、難しさを実感しています。
子ども達もペットを育てる一員として
新たにペットを迎える際は、まず家族でしっかりと話し合うことが大切。子どもとペットショップに行ったり、本やサイトで調べたりして、事前にプラスとマイナス両方の情報を得て家族全員で共有することが重要です。そしてすべてを大人が進めてしまうのではなく、子ども達もペットを育てる一員として大人と同じような責任の意識を持たせることが必要だと思いました。
わが家はペットを迎えてからも、子どもと一緒に病院に行ったり、エサやペットシーツなどを買いに行くようにしています。ペットはかわいいだけではない、日々のお世話と責任ついてまわるので、そこも子どもたちに感じてもらえるよう努めているところです。「元気になってよかったね」と声をかけるたびに、子犬を引き取ってきた日のこと、弱々しかった姿を思い出します。
そこを思い出し、子どもたちと共有できているからこそ、お世話が面倒くさい日があっても、しつけが大変であっても、「しっかり育てなきゃいけない」「きちんとお世話をしなければいけない」と、家族全員がスタートに戻れるのかなと思います。
動物を飼うことは、“命”を預かり、育てること。