きっかけは100均お風呂用地図。5歳で日本・世界地図を覚えちゃった!
みなさんは、家で子どもが過ごす場所をどのような環境にしていますか。
わが家では「地図」が大きなウエイトを占めています。それは、地図のおかげで、息子の好奇心がグングン膨らんでいるのを感じたことがきっかけ。
この春に新年長となる6歳目前の息子は、47都道府県の形と名前が一致するようになり、世界地図も国によって場所がすぐわかるようになりました。
教えていなかったのですが、6つの大陸名もいつの間にか覚えていて、最近では国によって時差があること・季節が変わることを知り、なぜそうなるのか調べています。
今回は、地図を取り入れてからの息子の変化と地図選びのポイントを紹介します。
地図ってすごいかも!?と感じた理由は
息子は幼い頃から図鑑が大好き。は虫類や危険生物にどっぷりとハマり、ヒマさえあれば図鑑を眺める日々を過ごしています。
息子が2歳になってすぐのころ、『MAPS』という世界地図の大型絵本を買いました。この絵本には世界各地の生き物や名産物などが地図上にイラストで描かれていて、眺めているだけでも楽しいです。
最初は自分の興味のある生き物だけ見つける読み方でしたが、次第に地名を認識するようになり、地域によって特徴があることを知り始めました。
さらに、地図にぐっと興味を持ち始めたのは、祖父から100均のお風呂用日本地図ポスターをもらった年少の4歳頃からです。
その地図はとても簡易的で、都道府県ごとに特産品や名物のイラストが一緒に描かれています。お風呂に入るたびに見ていて、気づいたら場所と名称を覚えていました。
これらの経験から、地図は子どもにとってすごい効果があるものなのかも!?と思うようになったのです。
わが家での地図を貼るステップ
わが家で地図を選ぶときに大事にしたのは以下のポイントです。
1.まずは安価なものから
息子が地図に興味をもったのは、祖父からもらった100均の地図ポスターがきっかけでした。
最近は100均にも知育要素のあるアイテムが増えてきて、手軽に購入できるので、最初のステップとしておすすめです。
2.興味を示しだしたら情報量が多いものを
5歳になると、簡易的な地図では物足りなくなり、地域の特色などにも興味が出てきたので、より情報が多い地図を用意しました。
わが家ではお風呂に「永岡書店の日本地図ポスター」と「JTBパブリッシングの世界地図ポスター(中学年用)」を貼っています。書店等で売っている地図ポスターは年齢・学年別に難易度や情報量が異なるので見比べてみてくださいね。
【日本地図を選ぶときのポイント】
日本地図をしっかり理解してから世界地図へ知識を広げてほしかったので、対象年齢に合うものを選びました。
まず、都道府県名・それぞれの形・位置関係をインプットできるように、以下の3つのポイントを考えて選びました。カラフルで明るいデザインだと親しみを持ちやすい気がします。
・地形以外にも情報が載っているもの
・県境がしっかり描かれており、都道府県の形がパッと見てわかるもの。地方ごとの区分けもあるとよい(日本の正しい地形をインプットするために北海道は離れていないもの)
・低年齢の場合は情報過多になりすぎないように、川や山などの表記はなし(地図によっては都道府県の形状がわかりにくくなってしまうため)
【世界地図を選ぶときのポイント】
世界地図は長い間使うことを考えて、あえて対象年齢が上のものを選びました。ふりがな付きの漢字表記で、一人で読むのが困難でないものにしました。
名産品や文化など国ごとのプチ情報や全世界の国旗、世界の挨拶が載っているのもよかったです。
3.英語表記のコストコの大型世界地図をリビングに
リビングはみんなのスペースですし、ママによってはインテリアなどこだわりもあると思います。
地図を貼るとどうしても雰囲気が崩れてしまってイヤだな…という人におすすめなのが、コストコの大型世界地図ポスターです。
学習用とは違いデザイン性が高く、子どもが楽しくなる動物などのイラストが描かれています。
イラストにはそれぞれ英語の説明があり、国旗も載っていて情報も多いです。
すべて英語表記なので英語学習にも繋がります。
4.知的好奇心が高まってきたら地球儀の出番!2Dから3Dへ
地図を楽しめるようになったら、ぜひ地球儀を導入してみてください。地球は球体なので、平面で描くとどうしても本来の姿とは異なります。地球儀は地球の形をそのまま縮尺していて面積・距離・方位などが正確に再現されています。
平面の地図ではわからなかった、日本とヨーロッパまでの距離も地球儀で見てみると正しく理解できます。
飛行機に乗ったらどんな経路で目的地に向かうのかも説明しやすいです。
地図を貼って感じた息子の変化は
息子が地図好きになったのは、文字がだいぶスムーズに読めるようになってからです。自分で地名を読み位置を確認できることで、より楽しくなったようです。
簡易的な日本地図で、地名と名産物がひと通りわかるようになり、「〇〇県に行って◯◯を食べてみたい」という言葉も出てきました。その土地への興味が湧き「もっと知りたい!」という欲も出てきました。
ある時、ニュースで聞いた地名に反応し、「ここは◯◯があるところだ」と自分の持っている知識と結びつけることができ、ニュースにも関心を持つようになりました。
それまではただ聞き流していたことも、地名を知っていることで興味関心が広がっていくのを目の当たりにした出来事です。
地図導入の時期について、私は文字がスムーズに読めるようになってからがより効果的ではないかと考えています。
しかし、文字以外の視覚情報がたくさん載っている地図であれば、そこから「この文字を読みたい」という欲が湧いてくるかもしれません。
息子も地図を見てひらがな・カタカナだけでなく、ルビのふってある漢字を読む機会も増え、漢字の読みを覚えていくことが増えました。
ただ貼るだけじゃダメ!こんな声かけを心がけてみて
実際に地図を貼ってみたけど、見向きもしないという場合もあるでしょう。
ただ壁やお風呂に貼るだけではなかなか興味を持ってもらえないかもしれません。
そんな時は声かけの工夫をしてみるといいと思います。
まずは身近な話題から。「この間旅行で行った場所はどこかな?」「おばあちゃんのお家はどこにあるか知ってる?」
なじみのある場所から広げていき、好きな食べ物の名産地や行ってみたい場所、パパが出張で行った場所など地名にまつわる話題が出たらすかさず地図をチェックします。
地図がどういうツールなのかをまず理解させてあげると、だんだんと自ら眺めるようになるかもしれません。「地図を見ること=勉強」ととらえずに、興味の幅が広がるといいなという軽い気持ちで、生活空間に取り入れてみてください。
子どもが持つ好奇心の枝をどんどん伸ばしていけるとうれしいですね!
<文・写真:ライター秋音ゆう>