子育て情報『「好きなものを好きなだけ」オーストラリアンの離乳食を知って感じたこと』

2020年11月9日 11:20

「好きなものを好きなだけ」オーストラリアンの離乳食を知って感じたこと

子どもはもちろん、リンゴを丸かじりしながら歩いている大人も何度も見かけているくらいです。
日本のように、さまざまな方法で加熱・調理したものを、偏りなく食べているということのほうが珍しいと感じる食生活です。

驚きの偏食天国「それでいいの?」と思うような話も

一方で、そんなに偏食でいいの?と思うような話もよく聞きます。
これは幼児食に入って以降らしいですが、3食とも「肉、肉、肉」という子、ほかにも3食とも「トウモロコシがメイン」という子、毎晩「ソーセージとチキンナゲット」しか食べないという子、そういう「好きなモノばっかり食」の子が多く、日本の健診で相談したら真剣に心配されそうな内容の食事の子もかなりの数、見聞きしました。
一番衝撃的だったのが、通常の夕食が「3つのドーナツの上にアイス、その上にクリームとチョコソース」だという子ども…。
恐る恐る母親たちに聞くと、「子どもにはアレルギーや好き嫌いあるから、その子その子で好きなものを与えている」という返事。こういった個々の好きな物を食べるという話を聞いていると、「家族で同じものを食べる」ということ自体がもしかしたら日本的文化の一つなのかもしれないと感じたくらいです。

オーストラリアでは幼稚園や小学校に入ってからも給食がなく、お弁当もおやつも好きなものを自由に持参できるので、食べようと思えば自分の好きなものばかり食べられる環境を作ることができます。

それがよいか悪いかは別として、「好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べられる文化」が強く影響して、偏食にもとても寛容なのが印象的でした。

こだわりが薄くなって心理的にラクに
私自身は、日本にいるときは「自分でしっかり手作りを」という意識が強く、市販の離乳食はあまり取り入れませんでしたが、オーストラリアで離乳食となった一番下の子には手軽でおいしくて安全なものが多いので、市販のものをよく利用しています。
メインというよりサブ的に用いていますが、オーストラリアにきて「手軽が一番」という文化に触れて、「お母さんの手作り」や「温かいもの」、「手間ひまかけた離乳食」といったこだわりが薄くなった気がします。日本では、離乳食や幼児食のあり方が健診できっちり指導されるので、どうしても「こうでなければ」という思いが強くなりがちですが、食事も個性を尊重される文化だと、ママの心理的にはとてもラクだなぁと感じています。

<文・写真:ライター結生>

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