絵本専門士が伝えたい !10年後に生きる読み聞かせの力
と聞き、貸出予約が入っていなければ延長したり、もう一度借りたりしましょう。
もう一度読みたい本を聞くことで、「動物が出てくる話が好きなのかな」「この作者の絵が好きなのかも」と、わが子の興味・関心が分かります。
3.何度も借りた本は購入する
繰り返し読み、物語の世界を旅して楽しんだ本の中には、子どもたちの居場所が出来上がっています。
いつでも手に取れるよう書店で購入することをお勧めします。
「自分だけのお気に入りの本」は、大きくなってからも子どもたちを支えてくれる宝物になります。
どれが「いい絵本」か知っているのは子ども自身
ママたちからよく聞くのは「ネットでレビューの高い絵本を買ったのに、うちの子はまったく興味がないんです」というお悩み。
情報があふれる現代では、どこかに「これを選べば正解」という絵本が存在するのではと思ってしまいがちですよね。
しかしどの子にとっても「いい」絵本というものは存在しません。
なぜならおままごとが好きな子、昆虫が好きな子、絵を眺めるのが好きな子というように、何に一番興味を持っているかはその子によって違うからです。
上にまとめたのは、近藤さんが4歳の息子の絵本を選ぶときのプロセス。
「この方法は手間も時間もかかります。でも結果的にはわが子の興味を知る良い機会になり、お気に入りの一冊に出合える可能性も高くなります。図書館や書店に親しみを持つ意味でも、大切にしたい過程です」。
今のその子にとっての「いい絵本」は、子ども自身が知っているもの。
親子で何度も読み返したくなる絵本に出合えることを願っています。
2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「見つけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信しています。
絵本専門士・近藤さんがセレクト!冬のおうち時間に読みたい絵本9選
読者アンケートの「読み聞かせをする理由」の上位3項目に合わせて、近藤さんにお薦めの絵本を選んでもらいました。
「本が好きな子に育ってほしい=親子のコミュニケーションを楽しめる絵本」「文字に親しんでほしい=言葉遊びの絵本」「寝かし付けの習慣に=おやすみなさいの絵本」というセレクトです。ママ・パパからのクリスマスプレゼントにもいかが。
【年少】親子のコミュニケーション
絵本ヨガ 森のくるるん
作:近藤麻智子長谷部真奈見絵:齋藤槙(そうえん社)