子育て情報『発達障害は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は? 男女での発生率は?』

発達障害は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は? 男女での発生率は?

男性はその中でも読字障害になる確率が一番高いとされていて、その確率は女性の数倍とも言われています。ですが、男性に学習障害が多い理由ははっきりと分かっていません。

http://www.amazon.co.jp/dp/4062594137/
出典:上野一彦/著 『LD(学習障害)のすべてがわかる本』 講談社,2007年/刊

■ADHD
ADHDも男女によって発現率の違いがみられます。男女による違いは男:女の比率は4:1とされています。この比率の差は脳の働きや仕組みが男女によって異なるからではないかと推測されています。

また、性別によって症状にも違いがあります。男の子は多動の症状が多く見られており、女の子は不注意の症状が多く見られています。この症状の差から女の子の場合、ADHDの症状が分かりづらいため、見逃されてしまうことも少なくありません。
そのため、この4:1という男女の比率の差は実際はもう少し小さいのではないかとも言われています。

ADHDであることが診断される年齢が男の子は8歳前後、女の子が12歳前後と差があります。この診断年齢の差も、女の子の場合は発達障害であることに気づくことが遅れやすいことに関係があるとされています。

http://www.nginet.or.jp/ngi/kiso/kiso_LD1.html
出典:月刊 「みんなのねがい」LD・ADHDの基礎知識

http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/7056/seika13.pdf
独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 「発達障害と情緒障害の関連と教育的支援に関する研究」 2012年


発達障害を診断する方法

発達障害は遺伝する確率があるの?きょうだい、父親、母親との関係は? 男女での発生率は?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007637

現在の医学では妊娠中の羊水検査、血液検査、エコー写真などの出生前診断で発達障害が判明することはありません。また、出生後も遺伝子検査や血液検査といった生理学的な検査ではわかりません。これは、発達障害の原因が完全には解明されておらず、またその原因も複雑で単一ではないと考えられるためです。生理学的な検査方法を確立するのはかなり難しいとも言われています。

発達障害の人の多くが幼児の頃から12歳ぐらいに何らかの症状をきっかけに専門機関を受診し、医師によって診断されます。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.