ハンチントン病とは?どういった症状と対応策があるの?
近親にハンチントン病の方がいらっしゃる場合には、その旨を医師にお伝えください。
■CT検査・MRI検査
ハンチントン病の不随意運動(舞踏運動)は脳の一部の大脳基底核と大脳皮質の異常により生じるため、CT検査やMRI検査を行います。さらにこれらの検査は他の病気である可能性を否定するために行うものとされています。また、うつ病の方は共通して大脳基底核と大脳皮質の萎縮が見られますが、これらの特徴がうつ症状にどのように影響しているかはまだ分かっていません。
■遺伝子検査
確定診断のために遺伝子検査を行います。近親にハンチントン病の方がいて、ご自身にも自覚症状がある場合には遺伝子検査を受けることをおすすめします。近親にハンチントン病の方がいるが、ご自身に自覚症状がない場合は、遺伝カウンセリング等を受けることが一般的にすすめられています。
ハンチントン病の治療法
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417000433
ハンチントン病の原因治療はなく、対症治療がメインになります。
主に薬物療法を用いて運動症状・精神症状を和らげています。不随意運動(舞踏運動)の治療薬には2013年から使用が許可されたテトラベナジンがあり、精神症状には抗精神病薬を使用しています。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190021F1025_1_05/
参考サイト:テトラベンジン添付文書
ハンチントン病と診断されたら…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021003115
ハンチントン病が進行するにつれて、自分の意思を伝えることが困難になってきます。そのため、本人が自分の意思・希望を伝達するための方法を確保することが重要です。
また、難病指定がされている疾患のため、医療費の助成支援を受けることもできます。以下では、診断を受けたらしておくと良い手続きなどをご紹介します。
事前指示書とは本人が医療についての決断を下すことができなくなった場合に、医療についてのその人の希望を伝達するための文書です。以下の文書を作成し、手続きを行っておくと自分の意思や尊厳を優先することができます。
■リビングウィル
医療に関する患者の指示や希望をあからじめ表明した文書
■医療判断代理委任状
本人が決断を下すことができない状態に陥った場合に本人の代わりに決断を下す(代理人)