小銭の多さは葛藤の証拠だった…娘の努力を傷つけてしまった一言
娘の財布を見てビックリ!私が思わず発してしまったひと言
Upload By 荒木まち子
Upload By 荒木まち子
発達障害のある娘が、中学1年生のときです。ある日、小銭が必要だった私は娘に尋ねました。
私「1000円札を小銭に両替できる?」
娘「いいよ~」
快く応じてくれた娘のお財布を見てみると、そこにははちきれんばかりの小銭が…。しかもほとんどが1円玉と10円玉!
私「ちょっと何これ?何でこんなに小銭が溜まっているの?普通こんな風にならないよ」
思わず口にしてしまった言葉に私はハッとしました。
「そんなふうに言わないで!私にはそれができないのよ!」
娘はポロポロと涙を流して言いました。
周りと違うことに葛藤していた娘
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10568002816
娘は計算が大の苦手です。買い物をするときに小銭を上手く使うことができず、いつもお札や100円玉で支払いをしていたため、お釣りの小銭が財布に沢山溜まってしまったのでした。
当時、周りの友達と自分が違う事に気付き始めていた娘は、それでも友達と一緒にいたいと悩み、葛藤していた時期でもあったのです。
娘はなぜこんなに困っているのか?考えてみることに
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367009495
「自動販売機や券売機、バス運賃の支払いに1円玉や5円玉は使えないから、お店で使うようにしようね。」
「レジ待ちの間に小銭をお財布から出しておけば、支払いをするときに焦らなくて済むよ。」
娘の苦しさを前につい本音を口走ってしまった私は、なぜこんなに困っているのかを考えてみました。そして、もし自分で計算ができないのなら「人や機械にやってもらおう」と考えることに気付いたのです。だから娘の財布には小銭が溜まってしまうのですね。
これに気付いた私は、小銭を使わなくても済むシーンを教えることにしました。また、落ち着いて計算ができるように、見通しを持たせることも思いつきました。
こうして、小銭の使い方を手取り足取り教えることになったのです。
2年後、自分の障害を受け止められるようになっていた娘に尋ねてみると
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001387
私「最近、お財布の中身はどう?」