子育て情報『アスペルガーで母親。45歳になり障害者雇用で働くと決めたとき、娘に教わったこと』

2016年9月16日 11:00

アスペルガーで母親。45歳になり障害者雇用で働くと決めたとき、娘に教わったこと

「病気でもない、でもしんどい、私はこれからどうすればいいんでしょう?」

すると、「娘さんのことを思い出してみて。学校に行けなくても、しんどいって言っても、責めたりせずにゆっくりしなさいって言ってあげていたでしょう?あなたも一緒よ。」と言われたのです。

「あ、そうなんだ。」とストンと腑に落ちた思いでした。

娘のことは許せていたのに、自分のことは許せなかったのです。「まともなものを娘に食べさせていない」、「掃除もできていない」、「働くための活動もしていない」と自分を責め続けていたのでした。

医師やカウンセラーからはこう言われました。「罪悪感を感じながら休んでいては、心も体も休まりませんよ」

娘を見守るときに自分に言い聞かせていた「信じて、任せて、待つ」。それは、自分にも当てはまることだったのです。


体が辛いのは、心からの「ちょっと休ませて」のサインだと気付きました。そんなときは無理せずに、ゆっくり休んでまた心が立ち上がることを信じて、待てばよかったのです。


子どもの成長と共に、大切にしたい自分の時間

アスペルガーで母親。45歳になり障害者雇用で働くと決めたとき、娘に教わったことの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001375

自宅へ戻り、娘にこの話をしたら、「だから休めって言ったでしょ。料理も掃除も私、少しはできるし、野菜だってスーパーでサラダ売ってるし、キャベツちぎるくらいできるよ。」と言われました。

「やっとわかったのか」と言いたげな彼女の顔を見て、今まで娘にしてきたことは正しかったなぁ、と嬉しく思う一方、自分のこととなるとダメだなぁ、という気持ちにもなりました。親だって動けなくなることがあるのです。

そんなとき、助けを求めたり子どもに助けてもらったりしながら、自分を責めることなく、ゆっくり休むことが大切なのだと、学んだ出来事でした。

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