2016年9月29日 15:00
「障害者福祉は税金の無駄」という意見はなぜ生まれるのか、経済学の視点から考える
”を意味することでもあります。それが今回の事件のように、いつ「税金の無駄」という理由で“生物学的死(biological death)”にすり替えられてしまうかはわかりません。
この“社会的死”は、どのような人間も陥る可能性があるものです。
引きこもり、精神障害者、認知症患者など、日本では何らかのきっかけで決められたレールから一度外れると、社会との接点を失う可能性は高いのです。
経済学「比較優位」の考え方では、だれしもが社会の一員として活躍できる
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417001723
では、このような事態を引き起こさないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、私たちの叡知にあるとお伝えしたい。
その工夫のひとつが、経済学の“比較優位”の考え方にあるのです。(図参照)
比較優位を簡単にいえば、各自の持っている能力の中から相対的に優れているところを見いだし、それを社会に活かすという発想です。
この考えの素晴らしいところは、それが社会全体をより豊かにするという点です。
Upload By 中島隆信
私たちの社会は、人間に優劣をつけ他者よりもすべての面で劣っている人間は使い物にならないと見なしがちですが比較優位の理論に従えば、どのような人間も社会の一員として受け入れることが、全員にとって得となるのです。
優生思想が市民権を得ていき大多数の思想となるのを防ぐためにも、排除の論理の不合理性を明確に指摘し、私たち全員を豊かにする「比較優位社会」の実現が求められるのではないでしょうか。
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