2016年11月3日 14:00
息子のパニックを止められるのは私だけ!過信した私が見失っていたもの
みんなが授業に参加できるように私が動いているのだ、とすら思っていたのです。
正義感でいっぱいの私、息子を厳しく見つめる目は徐々に変化し…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367006817
習い事や外出先でいつも息子の行動を監視していた私を見て、あるとき息子がいいました。
「お母さん、こっち見ないで」「見ないでってば!!」「こっち見るな!!!」と、パニックを起こすようになりました。なぜなのか本人に聞いてみると、「お母さんの目がどんどん怖くなる」と言うのです。
発達障害の子というのは、そもそも人の目を見ることがあまり好きではありません。
息子も、療育を受けるまではなかなか視線が合わず、今でも人の目を見るのが怖いために挨拶することが苦手です。そんな息子が「どんどん怖くなる」と言った私の目。
「息子がパニックになってしまったらどうしよう」「みんなに迷惑をかけたらどうしよう」と緊張するあまり、私の目は息子をじっと監視する目になっていたに違いありません。
周囲からの言葉で気付かされたのは、「人を信頼する」ということ
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こんな風にガチガチに緊張し、血走った目で息子を監視する…そんな私を見て、これまで沢山の方々がいろいろな言葉をかけてくださいました。
「子どもなんてこんなものだよ~」
「よくいるよ、こういう子」
こうした言葉は、息子が発達障害ではないかと悩んでいたときは、とても辛く感じました。けれども今は、なぜかこの言葉が、ガチガチになっている私をその都度救ってくれるのです。
それから、「私はプロなんだから、こっちに任せて。お母さんはその辺でゆっくりしていて」という言葉も本当にありがたいと感じるようになりました。
それまでは「私しかこの子を止められない!」と自分を過信していましたが、親は人を信用する力を養うことも大切だな、と最近は感じます。
習い事や療育先で親が先生を信頼できるようになると、子どもも先生を信頼する傾向があるようです。息子は、先生が信頼できるようになることで、パニックも起こさずに落ち着いて過ごすことが増えてきました。
親ができる範囲は限られているのだから、プロを信頼して委ねよう…と、少し解放された気持ちになりました。