2016年11月5日 11:00
急な予定の変更が苦手…子どもが見通しを持って行動するには?
「変更した後はどうするのか」を丁寧に説明します。
例えば、当初遊ぶ予定だったゲームが、途中で時間が足りなくなって遊べなくなるとします。その時は、
「今日はすごろくで遊ぶ予定でしたが、時間がなくなってしまったので、代わりにパズルで遊びます。このパズルは、ヘビの体をつなげていって、たくさんカードを集めた人が勝ち、というゲームです。」
と言った風に、変更の理由と変更した後に何をするかを具体的に伝えます。
言葉の説明に加え、実際にゲームのパッケ-ジを見せるなど、変更後に使う課題や道具などを見せてあげると、より理解しやすいでしょう。
具体的に見せられるものがなければ、新たな予定や次に行う行動を表に書いて見せるのも効果的です。
Upload By 松本太一
こうした説明により、変更後の見通しが明確になるためお子さんが不満を抱いたり、不安を感じる可能性は減ると思います。
それでも納得できないときは、子どもたちに選んでもらおう
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007698
具体的な説明をしても、お子さんが納得しなかったときには、次の手段としてお子さん自身に判断を任せてみましょう。
「すごろくをやると時間が足りないので、ゲームの途中で終わってしまいます。パズルなら最後までできます。どちらにしますか?」
といった風に、選択肢を示した上で、それぞれの選択をしたときに予想される結果も説明しておきます。
多くの場合、お子さんは当初の予定にこだわって、最初にプレイするはずだったゲームを選ぶと思います。
結果的にはゲームの途中で終了時間が来てしまいますが、予めお子さん自身に判断させるステップを踏んであるので、ゲームが途中で中断するという見通しが立っており、納得しやすいのです。
自分で見通しを立てられるようにするためには?
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急な予定変更に直面することは、社会に出ればもっと増えてくるでしょう。
上で紹介した、お子さん自身に判断を任せるというやり方は、お子さん自身が急な予定変更に直面したとき、自分自身で新たな見通しを立て、不安にならずに済む力を身につけてもらうことも狙いとしています。