子どもはなぜ平気で嘘をつくの?6歳の息子が嘘で得ていたもの
「お母さん、今日ね、幼稚園で○○先生が僕のことを指さして『あなたは発達障害なんだよ』ってみんなの前で言ったんだ。発達障害ってなに?」それを聞いた私は真っ青になりました。
幼稚園の先生方には発達障害のことはお伝えしてありましたが、まさかそんな無神経な形でみんなの前でそれを言ってしまうなんて…とビックリしたのです。
「どういうこと?お母さんちょっと今から幼稚園の先生に確認してみてもいい??」と言って私が電話を手にした途端、息子が大慌てで止めに来ました。そして、「お母さんごめんなさい、今の話は嘘です。先生に電話したりしないで…」と言うのです。
そのあと息子に話を聞いてみると、私が見ていたテレビ番組で「発達障害」という言葉を知ったと言います。その時だけではなく、息子は私が「えっ??」と動揺するような嘘を平気な顔をしてつくようになりました。
なぜ嘘をつくようになったの?2つあった、その背景とは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038021194
私も場数をこなしているうちに、「あ、この子嘘をついているな?」というのがだんだんわかるようになってきました。
どうやら息子の嘘には、2つのパターンがあるようなのです。1つは被害妄想的な嘘、もう1つは叱責から逃れるための突発的な嘘です。
被害妄想的な嘘に関しては、コミュニケーションが苦手な息子のことを気にかけるあまり、私が過剰反応していたことが原因だと思います。
息子の「○○くんにいじめられちゃった」という一言に、「どうして?どうしたの?なんでそんなことになったの??」と私はいちいち動揺していました。そして、息子が辛そうなことを言うたびに「かわいそうに、頑張ろうね」と息子を励ましたのです。
これを繰り返していくうちに、息子の話はどんどん大きくなっていきました。子どもは意外に親を見ています。
息子は、私に可哀想と言ってもらうため、ありもしない作り話を次々と考えてくるようになっていったのです。
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もう1つの、叱られることから逃れるための突発的な嘘。
これは息子が、多動多弁で小さい頃から叱られてばかりだったことが影響していると私は思います。