子育て情報『[第3回] 不登校の仲間との出会いから、「自分で自分を認められる」ように』

2016年12月22日 16:00

[第3回] 不登校の仲間との出会いから、「自分で自分を認められる」ように


不登校の親の会で、仲間に出会う

[第3回] 不登校の仲間との出会いから、「自分で自分を認められる」ようにの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417004583

誘われて参加するようになった【不登校の親の会】で出会ったのが、一緒にJERRY BEANSを始めることになる八田くんだ。

八田くんや、ほかの不登校の仲間をみて、

「自分だけじゃなかった」
「同じように学校に行けない人がいるんだ」

と知ることができた。

八田くんは家が近所だった。出会ってすぐに仲良くなり、翌日からは毎日会うようになる。

僕と双子の兄弟、八田くんの3人でいつも一緒にいた。

それまで家に籠もりきりだったのが自分でも嘘のようだった。



思い切り遊び、思い切りぶつかれる仲間

[第3回] 不登校の仲間との出会いから、「自分で自分を認められる」ようにの画像


みんなが学校へ行っている時間に、山で探検したり琵琶湖に釣りにいったり、山の中の公園で野球したり、と今までやりたかったことが溢れだした、本当に楽しい毎日。

それでも常に、僕らの心の中にはうしろめたさがあった。

だから、学校が終わる時間までには絶対帰っていたし、人に会わないようにと自然にそういう場所を選んだ。わざわざ言わなくても3人は同じ気持ちを共有していたんだと思う。

当時の僕らは、コミュニケーションで相手に気を遣うことができなかった。嫌なことがあったらすぐに爆発していたし、穏やかだったのに、一瞬で顔色が変わって険悪になったり。

空気を読むのがとても苦手だった。

でも、共通の趣味である音楽を聴いている時や、楽器を合わせている時は、言葉がなくても自然と打ち解けていた。



音楽にのめり込んだのは、親が背中を押してくれたから

[第3回] 不登校の仲間との出会いから、「自分で自分を認められる」ようにの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144096803

その頃、八田くんがギターを習っていて、それに憧れてみんなで音楽をやり始めた。

楽器がほしいからと、新聞配達のアルバイトを始めたりもして。「仲間とバンド活動をする」ということが、僕たちの生活に希望を与えてくれた。

夢中で楽しんでいる、その気持ちが親たちに伝わったのか、なんと自宅の部屋をスタジオみたいに改良してくれた!

「のびのびできるものを見つけたんだから、思い切りやったらいい」、そう言って背中を押してくれた。

不登校で困らせていたはずの親が喜んでくれた。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.