2016年12月25日 13:00
ソーシャルスキルとは?定義や測り方、ソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法や実施機関まとめ
たとえば、学習障害(LD)、ADHDなどの発達障害がある子どもの場合、認知発達のアンバランス、 不注意や多動性・衝動性といった特徴により、社会的文脈の把握や相手の気持ちを察することが難しく、対人関係上の問題を引き起こすこともあります。
http://amzn.asia/gwz4T9l
参考文献:岡田智ら/著 『特別支援教育をサポートする 図解よくわかるソーシャルスキルトレーニング(SST)実例集』(ナツメ社,2012年)
このような場合、ソーシャルスキルトレーニング(SST)によりソーシャルスキルを学ぶことで、他人と良い関係を築き、社会に適応するために必要な能力を身につけることができます。
ソーシャルスキルは測れるの?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10131002400
ソーシャルスキルを測ることはできるのでしょうか。
ソーシャルスキルの測定については自己評価尺度法など様々な測定や評価の方法が開発されています。また心理検査や発達検査で社会性を検査する項目もあります。ですが専門家以外が測定結果を判断するのは難しいと言えます。
測定の対象である本人が自分で回答する「自己評定」と、本人以外が面接などで測る「他者評定」があり、それらを専門家が照らし合わせて考えることではじめて、総合的にソーシャルスキルを測定できると言えるからです。
また、記事の冒頭にも述べたとおり、ソーシャルスキルには様々なとらえ方があり、ソーシャルスキルをどのようにとらえるかによって、どんな側面を測るのかも変わってきます。
それだけでなく、目的や対象者によっても、測定方法は変わってきます。
ソーシャルスキルを測定したい場合は、精神科、心療内科などの医療機関や専門機関に相談することをおすすめします。また、ソーシャルスキルを鍛えるソーシャルスキルトレーニングを行う場合は、その成果を把握するために、訓練前の状態を事前に測定しておくとよいでしょう。
■専門機関
【子どもの場合】
・保健センター・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター
・児童相談所など
【大人の場合】
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所など
児童相談所などでは無料で知能検査や発達検査を受けられることも多いです。