子育て情報『ニュースを読み上げるかのように話す発達障害の息子。そこには彼なりの言葉との格闘が…』

2017年1月26日 11:00

ニュースを読み上げるかのように話す発達障害の息子。そこには彼なりの言葉との格闘が…

ある日シャツをベロンと出しながら歩いている息子に、私が「シャツを入れなさい。だらしがない」と言ったときのことです。
息子はこう言ってきたのです。

「“だらし”というのは何?」
「僕は“だらし”というのが無いんだね?」
「じゃあ、“だらし”が有るというのはどういう状態なの?」

この調子で質問は続き、私は思わず「もういい、とにかくシャツを入れなさいったら!」と怒ってしまいました。

話し言葉だけではなく、書き言葉にもこだわりは発動します。
「お母さんは外国由来の言葉はカタカナで書くと言った。じゃあなぜトラは日本語なのにカタカナで書いてあるの?」

この調子で、ちょっとやそっとでは答えられないような質問を1日中私に投げかけてくるのです。

時間があるときは1つひとつ調べて丁寧に答えていましたが、この「言葉に対するこだわり」のためにやり取りがいちいち止まってしまうことが頻繁に生じ、私は息子と話すたびに「黙って質問に答えてよ~!!」とイライラしていました。



もう限界!息子の関心・こだわりを活かすために私が用意したのは

ニュースを読み上げるかのように話す発達障害の息子。そこには彼なりの言葉との格闘が…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10445002124

ある日、遂に限界に達した私は、電子辞書を息子に買い与えました。

そして、「意味が知りたいとか、何でこういう言い回しをするんだろう?とか不思議に思ったら、これを使ってみて」と言ったのです。

紙の辞書も考えたのですが、辞書をひく手間がかって息子が途中で音を上げます。電子辞書であれば、息子でも使いこなすことができるのです。

結果は大成功!

私にいちいち聞いてはお互いにイライラしていた時間が、電子辞書で調べることで解消しました。

発達障害児の育児には、デジタル機器が非常に役に立つことがあります。デジタルの機器は、発達障害児にとってのメガネや杖のようなものかもしれません。


活用できるものは積極的に活用し、本人も周囲も楽になること目指したいものです。

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