子育て情報『発達障害の息子を通して写る過去の自分。小学校に通うのは苦難の連続で…』

2017年6月1日 14:00

発達障害の息子を通して写る過去の自分。小学校に通うのは苦難の連続で…

そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。

「また先生に叱られちゃう…」
「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」
「私はやっぱりダメな人間だ~」

私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。

毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。


連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!

発達障害の息子を通して写る過去の自分。小学校に通うのは苦難の連続で…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044012051

息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。


それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。

支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。

息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。

私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。



「支援」は親の心をも支えてくれる

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28202000421

そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。

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