子育て情報『視覚過敏とは?視覚過敏の子どもはどんなふうに見えるの?困りごとと対処法、発達障害との関係も紹介します』

2017年5月19日 19:50

視覚過敏とは?視覚過敏の子どもはどんなふうに見えるの?困りごとと対処法、発達障害との関係も紹介します

視力が悪いわけではないのに、このようなことが起こるのは、文字の見え方そのものが異なるからです。

一般的に、視覚過敏の子どもはゆがんだ見え方によって次のような困難を抱えています。
・読む速度が遅い
・効率のいい読み方ができない
・文章を読んでいると、疲れて眠くなってしまう
・長時間、読み続けることができない
・読むことで、頭痛や吐き気が生じる

では、ゆがんだ見え方とはいったいどのような見え方なのでしょうか?
視覚過敏のある人は具体的に次のような見え方で文字を読んでいると考えられています。

◇洗浄現象
文章を読むときに、白い部分が明るく見えすぎて黒い文字の部分を見えなくしてしまいます。たとえば、通常は区別することのできる、アルファベットの"b"と"d"が同じように見えることが起こります。

◇光背現象
洗浄現象と同じように、文字の周りの白い部分が原因で、読むことを難しくします。光背現象で困っていたアメリカの学校の教師は、すべての文字の周りの白い部分が燃えるような輝きをもって見えていたと話しています。

◇リバー現象
文章を読んでいるときに、仮に文字がダンスをしているかのように動いていたら読みにくいと思いませんか。
リバー現象とは、まさにその状態です。それぞれの単語が波打つかのように動いていて、止まったかのように見えた瞬間にまた動き始めてしまいます。

◇オーバーラップ現象
オーバーラップ現象は言葉の通り、それぞれの文字や文が互いに重なり見えてしまう現象です。一つの文に着目し、それを読もうとすると単語と単語が重なって動いたり、文同士が交差したりして読むことが難しくなります。

◇回転現象
文字が上から下に動いたり、逆に下から上に動いたりと、それぞれの文字がばらばらの動きをしているように見えると言われています。場合によっては、すべての文字がまわっているように見えることもあります。◇シェイキー現象
文字がゆがんで見える現象です。例えば、文字がらせん状にゆがんだり、3Dのように、浮かんで見えたりします。


◇ぼやけ現象
水に浸したように文字がにじんで見えたり、目が悪い状態のように文字が二重になったり、ぼやけて見えたりします。

◇シーソー現象
一つの文がシーソーのように上下に動いて見えます。そのため、行間隔が狭い文章を読むときには、上下の文が重なりあうように見えることもあります。

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