子育て情報『「間違ってる!」と言われ続けたぼくが、偏りを“個性”に出来た理由ー作家・市川拓司さんインタビュー』

「間違ってる!」と言われ続けたぼくが、偏りを“個性”に出来た理由ー作家・市川拓司さんインタビュー

ということを伝えたいですね。そもそも「違い」について、誰かによっぽど差別的に言われることとかがなければ、自分が人と違ってもそんなには悩まないはずなんです。

誰かに、「あなたは違う」と言われて辛いという人たちは、とにかく自分の身に降りかかっていることが決して個人への攻撃だとは思わないことが大切だと思います。

例えばアメリカに行ったら、アングロサクソンやプエルトリカンへの差別が今でも無くならないのと一緒で、日本という国においてマイノリティであるが故にマジョリティーの集団から差別を受けているんだという感覚で、決して自分への攻撃ではないという考え方でいてほしい。

「間違ってる!」と言われ続けたぼくが、偏りを“個性”に出来た理由ー作家・市川拓司さんインタビューの画像

Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)

ー繰り返しおっしゃっているように「ルーツがある」「一人ではない、自分が属する集団もある」と自覚することで、現在の自分自身に起きていることを俯瞰的に捉えることができると。発達障害というのは遺伝的なグループのひとつの一族で、元を正せば多分同じような部族の人たちが散らばってこうなってきた、っていうのが自分では一番しっくりくる解釈なんですよね。そう考えると、別のパーソナリティを持った人に対する、別のグループからの、いわれのない「違っていることは間違っている」みたいな言い換えをまともに受けちゃいけない。振り返ったときに、全部寄り添っちゃいけないんですよ。


ー生きる時代や社会のマジョリティーに無理に合わせる必要はないということですね?

そこに寄り添うと、ルールはルールだからとか、あるいは常識は常識だからとかっていう話に丸め込まれてしまう。でも、マジョリティーの彼らの言うことが絶対だと思うのは、本当はおかしな話なんです。見た目が同じだから、苦しんでしまうのでしょう。

まさしく今、ダイバーシティーがそこかしこで問われてるのに、まだまだ日本は均質化圧力が強い。多様性という考え方が浸透していないからこそ、発達障害者の方から、むしろダイバーシティー・多様性というものを、力強く打ち出していけるような考え方を世の中に提示していったほうがいいかもしれません。

「間違ってる!」と言われ続けたぼくが、偏りを“個性”に出来た理由ー作家・市川拓司さんインタビューの画像

Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.