ヘルプマークとは?対象者や配布場所、受けられる配慮は?合わせて使いたいヘルプカードについても紹介!
外見からわからない障害等がある人は、ヘルプマークをつけることで、何らかの事情があって配慮を要することを伝えることができます。
以下では、ヘルプマークが役に立つケースをいくつかご紹介します。
・電車内で、優先席を利用する事情がある時
外見からわからない障害や病気があって、疲れやすかったり、立っていられない方がいます。このような方々が、電車で優先席に座っていると、「若いのにけしからん!」といって注意されたり、けげんな目で見られるなどの誤解から、つらい思いをすることがあります。
このような場合には、ヘルプマークをつけていることで、何らかの事情があると視覚的に伝えることができます。
・障害のある子どもが迷子になった時
知的障害・発達障害がある子ども等が迷子になった時、本人の力だけでは家族のもとへ帰るのが困難な場合があります。このような場合に、駅員さん等の周囲の人が、ヘルプマークに気づいて、声かけしながら見守ってくれたり、裏面に記載された緊急連絡先に連絡をしてくれたりという配慮を期待できるかもしれません。
・緊急時
ヘルプマークに、緊急時の連絡先として、かかりつけの病院の電話番号や必要な支援内容を書いておくことで、緊急時にも適切な処置を受けられる可能性もあります。
発作で倒れて意識がない時等には、本人が自力で意思疎通をすることができない一方で、対応を誤れば、生命の危険があります。そんな時にヘルプマークを目立つところにつけておけば、通行人や救急隊員が見つけて対処に役立ててくれるかもしれません。
・災害時
危険の察知が苦手な人、パニックで動けなくなる人、通常の手段では的確な情報を得ることが困難な人にとって、災害時に自力で状況を把握し、安全に避難することは困難です。
そこで、ヘルプマークをつけておくことで、災害時に周囲の人の支援を受けて安全を確保しながら避難することが期待でき、災害時の備えとなります。このように、ヘルプマークは、わかりやすく目立つデザインであり、裏面には、障害・病気の特性・症状に合わせてその人にとって必要不可欠な内容を厳選して書き込むことができるため、保護者にとっては「何か起きた時に必要な対処をしてもらえるはずだ」という安心にもつながります。
ヘルプマークは、電車で席を譲ってもらうためだけのマークではなく、様々な場面で役に立つのです。
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出典: ヘルプマークリーフレット|東京都福祉保健局