【新刊紹介】一人暮らしや学習サポート、食生活まで。発達凸凹のある人と家族の新生活を支える本を紹介!
という困りごとを取り上げ、イラストや写真を添えて解決策を提案しています。
例えば、「物をどこに置けばいいかわからない」という項目では、使用頻度で置き場所を決めるべき物の例をグループ別にイラストで掲載。さらには、具体的なアイテムの使用実例を写真で紹介してあり、取り入れやすい工夫がされています。
当事者や家族はもちろん、身近な人が「もしかしたら発達障害かも?」と思う人にとっても、何をどう手助けしたらというヒントになる具体的な解説が盛りだくさんです。(発行:2018年3月14日)
家族や同僚に気になる人がいるという方にも『〈大人の発達障害〉アスペルガー症候群・ADHDを解決するコツがわかる本』
社会人向けには、アメリカでADHDの研究に取り組んだ後、発達障害専門の司馬クリニック院長・司馬理英子さんの著書。
アスペルガー症候群とADHDそれぞれの特徴と違いを踏まえて、より良いコミュニケーションについての教科書的な本です。会話をするときの相手との距離や目線の位置、要点を抑えた話の順番など詳細に解説してくれています。電話対応やメールの送り方、会議や打ち合わせの基本など、ビジネスシーンについて取り扱っているページが多いので、会社勤めをしている人などは、特に参考になりそうです。
また、「ADHDの妻を支える妻・夫を支える方法」という項目もあります。なんでも言える相手だからこそ、うまくいかないことに対して、「なんで?」とつい責めてしまうこともあるかもしれません。本人は家庭のことや仕事がうまくできなく落ち込んでしまう時もあるでしょう。つまづきがちなことができるようになるためのちょっとした工夫や、ほっとする声かけを知っておくと、自宅が安心して過ごせる場所になります。(発行:2018年2月15日)
夢中になれることにとことん!『はじめアルゴリズム(2)』
計算に夢中になる小学校5年生の「関口ハジメ」が繰り広げる数学をテーマにしたコミックです。
自然豊かな島で育つハジメは、独学で自由な発想のもと、難解な数式を作り出しては解くことに夢中になっていました。同じ島出身の老数学者・内田豊が天才的なハジメの才能に惚れ込んだことから物語が展開されていきます。かつて、数字に執着して会話が成り立たないこともあったハジメに不安を感じていた母親も、ハジメの好きなことを思う存分に伸ばせる環境へと背中を押します。