子育て情報『キズもほつれもあなたの作品!「さをり織り」で子どもの個性が輝く放課後デイ・SAORI Hands』

2018年4月30日 11:55

キズもほつれもあなたの作品!「さをり織り」で子どもの個性が輝く放課後デイ・SAORI Hands

開設の経緯や、障害のある子どもも受け入れる放課後等デイサービスを運営する上での想いとは。

さをり織りの創始者、故・城みさをさんの息子さんである城英二さん、孫である城哲也さんにお話をお聞きました。


キズを模様と考えたら、織物の世界が広がった

城英二さん
「さをり織りは、私の母である故・城みさをが約50年前に創始した織りの手法です。

城みさをが、さをり織りを始める前の頃の織物の考え方というのは、とにかく一本の乱れもない、機械のように精緻な織物が良いとされていました。

織り機で織っている過程で、糸が飛んだりスキマができたりすることがあるのですが、そうなってしまうともう『キズモノ』といって、二束三文でしか売れなかったんですね。

でも、みさをはその考え方に疑問を覚えたんです。

キズを、キズではなく模様と考えたらどうだろうか。太さや感覚に幅を持たせれば、織る度にに違った個性が出るし、それが機械にできない手織りの良さなのではないだろうか、と。


それが『さをり織り』のはじまりです。当時の”当たり前”と真逆のアプローチをとったさをり織りは、だんだんと専門店などからも評価を得るようになりました。

以来みさをは、この自由な『さをり織り』の楽しさを伝えようと普及活動を続けてきました。この大阪の工房をはじめ、今では全国各地にさをりの輪が広がっています。

城哲也さん
「機械に負けないぐらい精密に、一本の乱れの無いものを目指すという考え方もひとつだと思うのですが、その域には長年修行をした一握りの職人しかたどり着けないですよね。一般の人はとてもじゃないけど敷居が高くて近寄れなくなってしまう。

でも、織物をはじめ、ものづくりってもっと気軽で自由なものでいいんじゃないかと思うんです。織り機にもっと気軽にさわって織物の楽しさを味わってほしい。
そんな思いでこの工房を運営しています」

キズもほつれもあなたの作品!「さをり織り」で子どもの個性が輝く放課後デイ・SAORI Handsの画像
Upload By 発達ナビ編集部

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障害のある人を工房に受け入れて発見したこと

SAORI Handsで織られている織物は、どれも自由奔放で個性豊か。

織り手の感性を反映するかのように、ところどころに差し色が挟まれたり、異なる素材の糸を絡ませて凹凸がつくられたり…

時に真剣な顔で集中しながら、時に隣の人と談笑しながら、利用者さん一人ひとりが、気兼ねなく自由にこの場で過ごしている様子が伝わってきます。

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