子育て情報『「またなるかも…」不安に敏感な息子の腹痛、本当に必要だった対処法』

2018年12月25日 07:00

「またなるかも…」不安に敏感な息子の腹痛、本当に必要だった対処法

を試みた経験があります。

電車が怖いのであれば、まずは1駅乗って発作が起こらないことに自信をつける。翌日は2駅乗ってみる。そうやって恐怖の対象に直面しても発作が起こらないということで、私のパニック障害は少しずつ寛解に向かったのでした。

その経験から、息子が登校時の不安で腹痛がしてしまうことについて、私のパニック障害と同じように「いざ行ってみたら大丈夫だった」と思うようになるに違いない、と思い込んでいました。

怖い状況から逃げるのではなく、直面してみることで、「なーんだ大丈夫だったじゃん」と思ってくれれば…。そう思って私は息子をなんとか登校班で学校に行かせていたのでした。

けれども子ども相談室の先生の言葉は思ってもみないものでした。


「それは、登校と腹痛反応が完全にリンクしてしまうことになりますよ。このまま放置しておくとますます症状が悪化して、克服に大変な時間がかかることになります。登校班が不安の対象なのであれば、まずはそのネガティブループを切ってみましょう」

私の頭の中は「?」でいっぱいになって大混乱。「不安に直面したほうが自信がつくのではないの?」「私のパニック障害とは違うの??」。自分の認識が全く違っていたのです。


不安に立ち向かう意味…大切だったのはその先で得る体験

「またなるかも…」不安に敏感な息子の腹痛、本当に必要だった対処法の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038019723

先生のお話を詳しく聞いていて、私の考えは大事な部分を見落としていたことに気づいたのです。それは、恐怖や不安に向き合う先には「成功体験」がなければならないということ。目的はあくまでも「自信をつけること」であるということ。


私がパニック障害だったときは、まさに「成功体験」と「自信」を積み重ねることを大切にしていました。電車に1駅乗れた、発作が起きなかった、次は映画館に行って映画を観ることができた、このような感じでステップバイステップで自信を取り戻していったのです。

けれども息子の場合、登校班に参加させることは「成功体験」も「自信をつけること」にも繋がっていませんでした。「不安に耐え忍びながら学校に行く」ということを毎日繰り返していくうちに、息子はどんどん自信をなくしていき、それに相まって不安も高まり、ネガティブなループをどんどん強めていっている結果にしかなっていなかったのでした。

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