2019年4月5日 07:00
ポイントは3つ!自閉症の息子の「できる!」を育んだ練習法
この時も「昨日よりも上手に切れているね!」と褒めるようにしました。
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4分の1にした後、両端の芯を切り落とす練習をしました。
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芯を切り取る練習をしました。一気に進めないで、あくまでも「少しずつ次のことに取り組む」のがポイントです。
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ここでいよいよ、最終ゴールである「皮をむく」に挑戦しました。
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分厚く切っても、逆に実が薄くなってしまっても、決してダメ出しはしません。そして「昨日よりも上手にできたね」とだけ言うようにしました。
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こうしてスモールステップを積み重ねていくことで、無事にリンゴの皮をむけるようになりました。ひとつひとつのステップにじっくり取り組み、5週間という時間をかけましたが、おかげで息子は失敗してもパニックになることなく、リンゴの皮むきができるようになったのです。
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スモールステップを積み重ねる方法は、さまざまな場面で有効
今回リンゴの皮むきを練習させる際に意識したのは、この3つのポイントです。1. あくまでもスモールステップを積み重ねる。前の週にやらせたことを必ず新しい練習の中に組み込み、「前より上手になったね」と褒めることを忘れない。
2. 連続して毎日取り組む。
3. 失敗したとしても、本人のがんばりを決して否定しない。
今回わが家ではリンゴの皮むきの練習をしましたが、この方法はさまざまな場面で活用することができると思います。
私は昔、特別支援学校教諭免許を取るための実習で、「シャツの5個のボタンをとめる練習」を特別支援学校の生徒と行ったことがあります。実はこのときも、1週間ごとに課題を増やすやり方をしていたのです。
具体的には次のような手順で練習をしていました。
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●1週間目
1番下のボダンだけ自分でとめます。1番上のボタンは首元にあるため、自分の目で確かめながらとめるのが難しく、下のボタンから練習をする方がやりやすいのです。
●2週間目
下から2番目までを自分でとめます。
●3週間目
下から3番目までを自分でとめます。