2020年2月13日 07:00
母の小言よりアルバイト!ADHD息子が「ほう・れん・そう」ができるようになったワケ【前編】
と言います。
お客さんの前に立ったことで、自分の言動がどう見えているのかを客観的に考える力が身についたようです。また仕事を与えられることで、必要とされる喜びや働くことの楽しさという、それまで感じたことのなかった気持ちに気がついたとも言います。
失敗はすぐに報告!職場のためにも、自分のためにも
Upload By かなしろにゃんこ。
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また、スーパーマーケットの陳列のバイトでは、
「すみません、えっと…ウィスキーの特典のグラスを割っちゃいました。」
「缶ジュースの段ボールを開けるときにカッターの刃を出し過ぎてジュースの缶に傷つけちゃいました。」など、失敗も先輩や責任者にその都度報告していくことで、きちんとした商品管理ができることを学んだと言います。
「アルバイトをはじめて慣れてきた頃にダメな人と思われたくなくて失敗を隠そうとしてしまったりするんだけど、隠してもバレるからムダだし、オレみたいにウソがヘタな場合は特に信用を失うからやめたほうがいいと思う。報告連絡相談をマメにしたほうが揉めないし、自分にとっても相手にとってもいいんだってわかった」
と、息子の心がグングン成長しているのを感じたのでした。
面倒だと思っていた『丁寧なコミュニケーション』を磨く場に
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家でも小中の頃は親が質問してものらりくらり答えたり、主語のない話をしたり、時系列に沿って話すことができずに内容が伝わらないことも多々ありましたが、高校生になってからは「昨日コレをここにコレしたけど、ソレはどうする?アレしておく?明日必要だからコレしておいたほうがいい?」というように順序立てて説明することができるようになりました。
相手にわかりやすいようにするため、状況や数、時間帯などの情報を入れて工夫することに気がついたそうです。なんで小中時代にそういう丁寧に伝える話し方をしなかったのか聞いてみると、「お母さんに詳しく話すのは面倒くさかったから」だそうです。
私に親切にするのはダルい!ということでした。「この野郎(怒)」って感じですが(笑)
家庭の中だけだと、会話はツーカーになりやすく情報を伝えるスキルは成長しにくかったのだと思いました。社会参加することで会話力の必要性を感じて、学んでいったのですね。
現在は車の販売店に就職して整備士見習いとなったリュウ太。