2020年10月27日 12:30
「針千本飲ます!」おばあちゃんの脅しにフリーズ!ASD兄妹が「もうダメ」となったとき…
ASD兄妹、感情の出し方はそれぞれ
うちのでこぼこ兄妹、タケルといっちゃんは6歳違い。2人とも似た傾向のASDです。しかし、元々の性格の違いや興味の方向性もあり、感情の表現の仕方は結構違うな~と思うことが多いです。
特に違うのが、もやもやしたものが溜まって感情が爆発したときにどうなるか!
Upload By 寺島ヒロ
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こんなとき、「そんなにここに座りたかったの?」とか、「そんなに変わらないよ?わかんないかなー?」というように周りがとりなしても、「そこが良かったとかじゃないんだ!ぼくは正しいことをしていたのに、どうしてそれが覆ったかの説明がないんだ…!」と悔しく思い、さらに激しく泣くのでした。学校でもひとたび何かあると2時間ぐらい泣いてたみたいです。
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中学生になるころには、長いこと泣くこともなくなり、納得のいかないことがあると口にして伝えることができるようになりました。もっとも、その長い話を聞いてくれる人はあまりいないので、概ね私が聞くことになるのですが…。
一方、いっちゃんはといえば、赤ん坊の頃こそよく泣いていましたが、1歳を過ぎるころからほとんど泣かなくなりました。
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そんないっちゃんも、今までに1度だけ「もうダメ!」というそぶりを見せたことがありました。
それは5歳の頃、おばあちゃん(私の母)の家に遊びに行って、おばあちゃんちのピアノで練習をすると言っていたのに、他の遊びに熱中してしまったことをとがめられ「毎日練習するって言ってたじゃない。ウソつく子は針千本飲ますよ!」と脅されたときのことです。
大好きだったおばあちゃんに針を飲ますと言われたショックと、針千本の恐ろしさに狼狽したいっちゃん、よろよろと私の方へやってきて「ばあばが針飲ますって…針千本って多い?飲んだら死ぬ?死ぬのやだああ…!」と崩れ落ちました。
大事件です!
慌てて「それは子どもを懲らしめるときの常套句みたいなもので、本当は飲ませないよ。大丈夫だよ。」と言っても、暗い目をして固まったまま動きません。ぎゅーっと抱きしめると、身体中がカチコチになっているのがわかりました。
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あ、これはいかんやつや。