2020年11月9日 09:00
どんなに練習しても書けない漢字がある娘、先生からは「もっと家庭学習を」と言われ...追い詰められた母娘の転機となったのは
専門家のサポートに救われる
幸いにも娘は5年生の時にプロの支援者に出会い、SSTやビジョントレーニングを受けることができました。
トレーニングを受けることで魔法のようにすべての問題が解決するわけではありません。
でもプロフェッショナルの支援者に出会ったおかげで、親や学校の先生が娘の障害を理解し、適切な接し方やアプローチの方法、日々の生活の工夫などについての知識を持つことができたことで、私達親子の生活に一筋の光が差したことは確かです。
専門家のアドバイスのもと、何度もくじけそうになりつつも学校に理解と協力をお願いし、
授業毎の漢字20問テストは
無地だった解答用紙→問題番号と罫線付きの解答用紙にする(クラス全体で変更)
など、本人の負担を軽減する対策をとってもらうことができました。
中学校への引継ぎがスムーズに
娘がこの時期に受けていた専門家の指導や病院での視覚認知機能の検査結果は、その後の中学進学時の引継ぎの際にとても役に立ちました。
娘に適したフォントの大きさも把握できていたので、定期テストの問題用紙や解答用紙の大きさを娘に適したサイズに拡大してもらうなどの配慮を受けることができました。
Upload By 荒木まち子
この時期の娘は、周りの友達と違うことをとても嫌がっていましたが、このテスト用紙の拡大については「すごく見やすい!」と喜んでいました。
親子で話し合ってみると良いかも!
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これは娘が小学生の時にビジョントレーニング指導を受けていた先生がつくってくださった『計算用のマス目プリント』です。
娘が一番見やすいサイズになっていて、筆算の時に数字を重ねて書いてしまうことによる計算ミスを防ぐことができました。担任の先生に許可をもらい『マイ計算用紙』として学校にも持参していました。
学生の期間は特に“できないことを必死に努力する”よりも、ちよっとした“工夫”や“配慮”で本人の負担を減らすことができるなら、その方が良いと私は思っています。
高学年以上になると支援やサポートの内容や程度は親が勝手に決めるのではなく、本人の希望を聞くことが大切になってきます。
見やすいと感じる文字のサイズや字体の種類、色などもそれぞれ違うので、例えば親子で“フォント”について話をしてみる機会などをつくってみると、意外なこともわかって楽しいかもしれません。