2021年2月11日 08:00
転校先でのいじめ、味方のいない毎日で家で暴れる娘。苦悩を振り返って思う「出会い」の大切さ【小学校生活での困りごと 第2話】
前回までのあらすじ
急な転校が決まり、転校先の小学校を母娘で見学。対応してくれた校長先生に「子どものことを一番に考えてくれる先生だ」と安心感を抱き、納得して迎えた転校初日でしたが...まさかの事態が発覚。見学時に対応してくれた校長先生は、異動していたのでした。校長先生の考え方や、キーパーソンとなる先生の存在の有無で、学校の雰囲気が変わってしまうことを痛感することに...
転校先で、いじめや冷やかしが始まって
転校した学校のクラス担任は、若くて優しい女性の先生でした。娘は先生のことは好きでしたが、クラスの雰囲気は転校前に見学したときと違って落ちつきがありませんでした。
当初は「転校先で新しい友達をつくる!」とはりきっていた娘でしたが、自分からは友達に話しかけることができず、休み時間はもっぱらお絵描きをしていました。
しばらくすると娘はいじめや冷やかしの対象になりました。こっそり足を踏まれ続けたり、上靴袋を隠されたり、ばい菌扱いされたりしました。
また「前の学校でいじめられて転校してきた」「男子の着替えをのぞいてたらしい」など根も葉もないうわさもたてられました。
娘は言い返すことができないので、いじめはどんどんエスカレートしていきました。
進級後も続くいじめに、先生は
5年生になると、校長先生に続いて、転校前の見学時に対応してくれた副校長先生や特別支援学級の先生も別の学校に異動になりました。クラス担任も別の学校からきた先生に代わりました。
新しい担任の先生はベテランの先生でした。先生は娘をいじめた生徒を指導しましたが、いじめはより巧妙で陰湿なものになっていきました。
娘は物事を順序立てて説明することが苦手です。いじめの目撃者(証人)がいないと、相手に注意ができない状態が続きました。
ある日、娘は担任の先生から「もうすぐ6年生なんだから、あなたもしっかりしなさい」と言われました。娘はそれ以後、先生に相談することができなくなりました。
家で暴れ始める娘に、どうしたらいいのか分からず...
学校ではいじめられ、家では忘れ物や宿題のことを親に指摘される日々が続き、娘は家で暴れるようになりました。
目覚まし時計を投げて壊したり、大好きな本を破いたり、足の爪が割れるほど壁を蹴ったり。怒りの矛先が弟に向けられることもありました。
娘がクールダウンするまで、私は「散歩」