2021年4月30日 06:15
そこが困りポイントだったのか…!親にとっても気づきがいっぱい!保育所等訪問支援初回【第2話】
当時、試行錯誤していた他害への対応にも指摘を受けました。それは、「むっくんには感覚過敏があるため、むっくんの場合は先生が他害を防ぐために常に側にいることが、返って不快な刺激となっているように感じます。常に視界に人がいることや、他の子と先生の会話が度々耳に入ってしまうことなどがストレスとなり、些細な事での癇癪や他害に繋がっている可能性が考えられます」という想像もしない指摘でした。
更に「むっくんが困ると、側にいる先生がすぐに手助けしてしまうため、課題である自己発信の機会を奪っています」とも指摘されました。大人側は良かれと思っての行動でしたが、それが本人の成長を妨げ、つらさを大きくしている…。これは第三者だからこその、厳しい指摘だと感じ、とてもありがたく思いました。
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むっくんの他害を減らすには、側で防ぐよりも一人で安心して過ごす環境を作ることが大切。今後はむっくんが落ち着いているときは先生が側につく回数を減らしていき、刺激を減らし、安心できる時間を確保していくことになりました。
私が不安に思っていた、年少さんになって先生の数が減ることも、むっくんにとって刺激が減るむしろ好ましい状況だと考えられます。と言っていただき、不安が和らいだことを覚えています。また、他害の裏には自分の気持ちが言葉で発信できない影響も考えられるため、自己発信を促す関わりが一番大切だと教えてもらいました。
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当時のむっくんへの支援は、環境調整(周囲の大人も環境の一つ)が何より大切でした。むっくんに必要な環境や関わり方を、親も先生も知って統一できたたことで不適切な環境や関わり方を減らし、むっくんの成長に繋がったように感じています。
子どもへの支援を考えるということ
保育所等訪問支援を通して支援員さんと密接に関わるうちに、子どもへの支援を考える際は「本人とその行動を観察」「何故起こるのかを考察」「そして環境を変える」の3点で進めていくのだと学びました。
つい、見えている問題行動ばかりに対処しがちですが、その裏にある理由を考え、知り、環境を変えることが大切だと、忘れないように自分に言い聞かせています。
担当支援員さんとの繋がりはこの後も続きます。
次回は保育園と私が良い関係を築くことに繋がった、年少さんで受けた保育所等訪問支援のお話です。